上海ファッションウィークで南アと中国が接近 アフリカデザイナー支援の夕食会 video poster
2025年の上海ファッションウィークに合わせて、上海の南アフリカ総領事館がアフリカ各国のデザイナーを招いた夕食会を開催し、中国とアフリカの関係をファッションでつなぐ取り組みが注目を集めています。
南ア総領事「互いの一番の貿易相手」関係を強調
今回の夕食会は、上海の南アフリカ総領事館が、南アフリカの国家ブランドを担うBrand South Africaと、国際的な組織Development Reimaginedと連携して開いたものです。招かれたのは、2025年上海ファッションウィークに参加し、自身のコレクションを発表しているアフリカのデザイナーたちでした。
中国駐在の南アフリカ総領事フティ・ツィパ氏は、スピーチの中で中国と南アフリカの経済関係の強さを改めて強調しました。ツィパ氏は、南アフリカが長年にわたり中国にとってアフリカ最大の貿易相手であり続けていること、そして中国が南アフリカにとっても最大の貿易相手国であることに触れました。
さらにツィパ氏は、上海の街を歩いたときに、南アフリカのブランドが一般的な小売店に並んでいる光景を目にできればうれしいと語り、中国市場における南アフリカ発ブランドの存在感向上への期待をにじませました。
上海ファッションウィークという「窓口」
世界から注目を集める上海ファッションウィークは、アフリカのデザイナーにとっても中国市場と出会う重要な窓口になりつつあります。今回の夕食会は、デザイナーたちにネットワークづくりの場を提供し、現地の関係者との対話を深める機会になりました。
Brand South Africaで中国担当を務めるツェピソ・マレレ氏は、上海ファッションウィークの取り組みについて、ブランド戦略の観点から非常に魅力的な協業のプラットフォームだと評価しました。その上で、この場がアフリカのデザイナーにとって、中国市場でのビジネスチャンスを広げる役割を果たしていると指摘しました。
マレレ氏はまた、中国の市場がアフリカのデザイナーをとても温かく迎え入れていると述べ、デザイナー側の意欲と受け手側の関心がうまくかみ合い始めている現状を示しました。
ファッションがつなぐアフリカ・中国関係
今回の動きは、これまで主に貿易や投資で語られてきたアフリカと中国の関係に、ファッションやカルチャーという新しいレイヤーが加わりつつあることを示しています。
- 政治や経済の土台の上に、デザインやカルチャーを通じた信頼構築が進んでいる
- アフリカの若いクリエイターが、中国の消費者と直接つながるチャンスが広がっている
- 中国の消費者にとっても、アフリカの多様な美意識や物語に触れる機会が増えている
ツィパ氏が思い描く「上海の店頭に並ぶ南アフリカブランド」の風景は、単に商品の流通が増えるというだけでなく、日常の中にアフリカと中国の関係が自然に溶け込んでいくイメージでもあります。
日本の読者にとっての意味
日本からはやや見えにくいアフリカと中国の関係も、上海ファッションウィークという具体的な場を通して眺めると、ぐっと輪郭がはっきりしてきます。
今回のニュースから見えてくるポイントは、次のように整理できます。
- 南アフリカと中国の強い貿易関係が、文化・ファッション分野の交流にもつながっている
- 上海ファッションウィークは、アフリカのデザイナーにとって中国市場への重要な入り口になっている
- 国家ブランドの発信と個々のクリエイターの活動が、相互に補い合いながら新しいビジネス機会を生み出している
国際ニュースとして見れば、これは単なるファッションイベントの話ではなく、アフリカと中国がどのように関係を深め、どの分野で協力を広げようとしているのかを映し出す一つのケーススタディだと言えます。
日本のビジネスやクリエイティブ産業にとっても、アフリカのデザイナーがどのように中国市場にアプローチしているのかを観察することは、今後のアジア・アフリカ連携を考えるうえでヒントになりそうです。
Reference(s):
South African CG in China: SHFW cements strong Africa-China relations
cgtn.com








