2024年ベストブックを一望 CGTNが集計した76の年末リスト
2024年の「ベストブック」を知りたい読者に向けて、国際ニュースを扱うCGTNが注目の試みを行いました。英語圏の76本もの年末ブックリストを横断的に集計し、「2024年に最も語られた本」の姿を浮かび上がらせようとしたプロジェクトです。
76の年末ブックリストを一望する試み
この特別プロジェクトでは、2024年に発表された年末ブックリストを対象に、合計4000冊以上の本がピックアップされています。個々のメディアや団体のリストをただ並べるのではなく、まとめて集めて分析することで、世界の読書トレンドを俯瞰できるようにする狙いがあります。
対象となったリストの概要は、次のように整理できます。
- 年末ブックリストの本数:76本
- リストに登場した本:4000冊以上
- 主な地域:アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランド
情報源は英語圏の多様な「おすすめ」
集計の対象となったのは、英語で発信するさまざまな情報源です。アメリカとイギリスを中心に、次のようなリストが含まれています。
- 有力な英語メディアが発表する「今年の本」特集
- 公共図書館が利用者向けにまとめたおすすめリスト
- 文学賞を運営する組織による選書
- 作家や文化人など、よく知られた人物による個人的なベストリスト
地域別に見ると、アメリカから55本、イギリスから16本のリストが集められ、そこにカナダ、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドのリストが加わっています。英語圏全体の「いま読むべき本」が、一つの地図のように重ね合わされているイメージです。
一つのリストでは見えない「話題の本」の姿
私たちはつい、好きなメディアやSNSで流れてきた一つの「ベストブック」記事に頼りがちです。しかし76本ものリストをまとめて眺めると、見え方が変わってきます。
- 複数のリストに繰り返し登場する本は、「その年を象徴する1冊」として浮かび上がる
- ある国では話題だが、別の国のリストにはあまり登場しない本も見えてくる
- 公共図書館や文学賞、個人の推薦など、立場の違いによる選び方の差も意識できる
CGTNのプロジェクトは、こうした「重なり」と「違い」を可視化しようとするものだと考えられます。単なる人気投票ではなく、「2024年にどんな本がどのように語られたのか」を立体的にとらえようとする視点が特徴的です。
日本の読者にとっての意味
日本語で国際ニュースを追う読者にとっても、このような年末ブックリストの横断的な集計にはいくつかのヒントがあります。
- 英語圏で何が「重要な本」と見なされているのかを、個別のニュースを追わずに把握できる
- メディアや図書館、賞など、選んだ組織ごとの価値観の違いを意識しながら本を選べる
- 英語の原書に挑戦したい人にとって、次に読む本の候補リストとして使える
国内のランキングだけを見ていると、世界の議論と少しずつずれてしまうことがあります。英語圏の複数の年末リストを束ねて眺めることは、グローバルな読書トレンドを手軽にチェックする一つの方法と言えます。
データで「おすすめ」を考える時代へ
多くの人がオンラインで本を探す今、「誰が何をおすすめしているのか」をデータとして整理し直す取り組みは、今後ますます重要になっていきそうです。CGTNのプロジェクトは、その一つの例と言えます。
76本の年末ブックリストと4000冊以上の本を素材に、「最も語られたタイトル」を探る今回の試みは、2024年という一年を、本を通じて振り返る作業でもあります。そしてその結果は、2025年以降の私たちの読書や議論のテーマを考えるうえでも、静かに影響を与えていくかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








