世界遺産・龍門石窟、ラテンアメリカ記者を圧倒 中国石窟芸術の迫力 video poster
中国中部・河南省洛陽の世界遺産「龍門石窟」を訪れたラテンアメリカとカリブ地域の記者たちが、夜の仏像群の前で言葉を失うほどの衝撃を受けました。中国の石窟芸術と文化的な厚みが、遠く離れた地域のメディア関係者の目にどう映ったのかを見ていきます。
龍門石窟とはどんな世界遺産か
龍門石窟は、中国中部・河南省洛陽市にある石窟群で、ユネスコの世界遺産に登録されています。伊河沿いの急な崖に無数のほこらや仏像が刻まれており、「中国の石彫芸術の頂点」とも評される存在です。
これらの石窟は、およそ1500年にわたって造営され、中国の複数の王朝にまたがる歴史を今に伝えています。一つ一つの仏像やレリーフに、当時の信仰や美意識、時代ごとの技術の変化が刻み込まれているのが特徴です。
夜の仏像に息をのむ外国人記者
中国の国際メディアであるCGTNの徐金輝(Xu Jinhui)記者は、ラテンアメリカとカリブ地域から訪れた記者たちとともに龍門石窟を取材しました。日が暮れ、ライトアップされた崖一面の仏像群が浮かび上がると、千五百年前に刻まれた像の表情や衣のひだまでが陰影の中にくっきりと浮かび上がります。
記者たちは、その光景を前に、中国の豊かな文化と芸術の伝統に圧倒されたとされています。石に刻まれた信仰と美の歴史が、言語や地域を超えて強い印象を与えたと言えるでしょう。
ラテンアメリカとカリブから見た中国文化
今回龍門石窟を訪れたのは、ラテンアメリカとカリブ地域の各国のジャーナリストたちです。地理的にも文化的にも距離のある地域から来た彼らにとって、中国の歴史や仏教美術は、普段は紙面や画面の中で触れる存在であることが多いはずです。
実際に現地を歩き、石窟のスケールや彫刻の細部、夜の静けさと重なり合う仏像の表情を体験することは、報道の観点からも大きな意味を持ちます。自らの目で見た感覚や驚きを、自国の読者や視聴者にどう伝えるのか――そのプロセス自体が、国際的な文化交流の一部と言えます。
世界遺産がつなぐ国際交流
2025年の今、世界各地で文化遺産をどのように守り、次の世代に伝えていくかが重ねて議論されています。龍門石窟のような世界遺産は、単に観光地というだけでなく、歴史や価値観を共有するための「共通の言語」としても機能します。
- 石窟に刻まれた仏像や装飾は、中国の歴史や信仰、芸術の蓄積を象徴している。
- ラテンアメリカやカリブの記者たちが直接現地を訪れることで、現場の空気感やスケールが自国の読者にもより立体的に伝わる可能性がある。
- 国や地域が違っても、圧倒的な文化遺産を前にした「驚き」や「畏敬」の感情は共有されやすく、相互理解の入り口になりうる。
日本の私たちが受け取れる示唆
日本にも多くの文化財や世界遺産がありますが、他地域の文化遺産をどう見て、どう語るかは、私たち自身の視点を見直すきっかけにもなります。遠く離れた龍門石窟を前にしたラテンアメリカやカリブの記者たちの驚きは、「自分が日常的に見ている風景や文化も、外から見ればどのように映るのか」という問いを投げかけてくれます。
国際ニュースや海外の文化を日本語でフォローすることは、単に「情報を知る」だけでなく、世界のさまざまな人々が何に感動し、何を大切にしているのかを想像するためのヒントにもなります。龍門石窟をめぐる今回の取材は、そうした「想像力のスイッチ」を静かに押してくれる出来事だったと言えるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








