『Ne Zha 2』成功の鍵は物語 ロブ・ミンコフが語る中国アニメのいま video poster
北京で開かれた第15回北京国際映画祭で、ディズニー映画『ライオン・キング』の監督ロブ・ミンコフ氏が、中国アニメーションと『Ne Zha 2』の成功について語りました。国際ニュースとしても注目されるこの発言は、ヒット作の鍵は派手な映像ではなく、心に響く良い物語だというシンプルなメッセージでした。
第15回北京国際映画祭で語られた中国アニメの「いま」
2025年に開催された第15回北京国際映画祭の会場で、ミンコフ氏は中国のニュース専門チャンネルCGTNのインタビューに応じ、中国アニメーションの台頭について自らの見方を共有しました。長年にわたり中国アニメ業界の変化を見てきた立場から、その成長ぶりを高く評価しています。
制作クオリティだけでなく、作品全体を評価
ミンコフ氏は、中国アニメーション作品のプロダクションバリューとクオリティの高さを称賛しました。映像表現や技術面だけでなく、作品としての完成度が年々上がっていると指摘しています。
その強みとして、次のような点が挙げられます。
- 視覚的に高水準なアニメーション表現
- 長期的な投資による制作環境の整備
- 観客に届くことを意識した作品づくり
『Ne Zha 2』成功の理由は「良い物語」
なかでもミンコフ氏が強調したのが、中国アニメ映画『Ne Zha 2』の成功要因です。同作のヒットは、派手なビジュアルや高い制作技術だけではなく、観客の心に響く良いストーリーがあったからだと語りました。
技術力が世界的に底上げされつつあるいま、どの国のアニメーション作品でも一定水準の映像美は当たり前になりつつあります。その中で、作品の差を決めるのは、どれだけ物語で心を動かせるかという、非常にシンプルな問いだと言えます。
物語は国境を越える――グローバル視点で見る中国アニメ
ミンコフ氏の発言は、中国アニメーションが単に国内市場だけでなく、世界の観客を視野に入れた作品づくりを進めていることも示唆しています。文化や言語が違っても、家族、成長、葛藤といった普遍的なテーマを丁寧に描いた物語は、多くの人に共有されやすいからです。
『ライオン・キング』のような世界的ヒット作に携わってきた監督が、中国の作品に対して物語の力を評価したことは、国際ニュースとしても象徴的です。中国アニメが世界のアニメーションシーンで存在感を増している背景には、こうしたストーリーテリングの進化があるのかもしれません。
日本の視聴者へのヒント:次に見る中国アニメはどこを見る?
日本でも配信サービスや劇場公開を通じて、中国アニメーション作品に触れる機会は少しずつ広がっています。もし『Ne Zha 2』のような作品を見る機会があれば、ぜひ次のポイントに注目してみてください。
- なぜ主人公に感情移入できるのか
- 物語のテーマがどのように最後まで貫かれているか
- 映像表現が物語の感情をどう支えているか
ミンコフ氏のコメントは、良い物語は国や地域を問わず通用するという、ごく当たり前でありながら忘れがちな視点を改めて思い出させてくれます。中国アニメーションの台頭をきっかけに、アジア全体の作品を横断して楽しむ視点を持つことが、これからのコンテンツ消費の新しいスタンダードになっていくかもしれません。
Reference(s):
Rob Minkoff: A good story is what made 'Ne Zha 2' successful
cgtn.com








