米国人記者がロシアのマトリョーシカを再発見 色ペンで描く国際ニュースな民芸体験 video poster
ロシアを代表する民芸品マトリョーシカが、国境を越えて新しい姿を見せています。米国出身のCGTN記者ロビーさんが、色とりどりのペンを手に取り、このロシアの象徴的な民芸人形を自分なりに描き直しているのです。
色ペンでよみがえるロシアの民芸・マトリョーシカ
国際ニュースを伝える立場にあるロビー記者は、ロシアのマトリョーシカ人形に独自のアレンジを加えています。手にしたのは、カラフルなマーカー。一本ずつペンを取り替えながら、ロシアの人々に愛されてきた民芸品に「新しい命」を吹き込んでいきます。
ポイントは「レイヤー」です。ロビー記者は、何層にも重なった衣装を一枚ずつ描き足すように、伝統的な衣装の模様を丁寧にペンで描き込みます。世代を超えて親しまれてきた、丸い頬の赤みも忘れません。ふっくらとしたほおに、ほんのりとしたピンク色を添えることで、思わず見ている側も笑顔になるような表情が生まれます。
入れ子人形に込める「再解釈」という楽しみ
マトリョーシカは、内側から次々と小さな人形が現れる入れ子構造の人形として知られています。ロビー記者は、その伝統的な形を壊すのではなく尊重しながら、自分の感性で色や表情を重ねているのが特徴です。
ここで行われているのは、単なるお絵描きではありません。既に完成された「ロシアの象徴」に対して、別の文化圏の人がどのように向き合い、自分なりに解釈し直すのかという、静かな対話のような試みでもあります。
- 伝統的なモチーフを残しつつ色使いで個性を出す
- 世代を超えて愛されてきた「赤いほお」を丁寧に描き込む
- 一体ずつレイヤーを重ねるように、時間をかけて向き合う
こうしたプロセスそのものが、異なる文化へのリスペクトと好奇心を形にしたものと言えるでしょう。
いつか本場へ ロシア訪問と「本物のマトリョーシカ」を夢見て
ロビー記者には、ひとつのはっきりとした夢があります。それは、いつか実際にロシアを訪れ、自分の手で「本場のマトリョーシカ」を選び、持ち帰ることです。
現在は自分で描いたマトリョーシカでロシア文化に近づいていますが、彼が思い描くのは、現地の空気の中で選んだ、本物の入れ子人形のセット。木の感触や、職人の筆づかい、ロシアの街の風景といったものを、肌で確かめながら手に取る日を心待ちにしている様子が伝わってきます。
国境を越える「好き」の力
米国出身のロビー記者が、ロシアの象徴ともいえるマトリョーシカを描き、いつか現地を訪れたいと願う。この小さなエピソードには、国際ニュースの大きなテーマが凝縮されています。
- 遠く離れた国の文化に、まずは「やってみる」形で近づく
- 手を動かしながら、その文化に親しみと尊敬を抱いていく
- やがては実際に現地を訪れたいという関心へとつながる
国や地域の関係が複雑に語られがちな今だからこそ、ひとりの記者がペンを手にとって、別の国の民芸品を丁寧に描く姿は、静かながらも印象的です。ニュースで世界を知ることと同時に、こうした個人的な「好き」や「憧れ」から始まる文化との出会いも、私たちの視野を少しずつ広げてくれます。
スマホ越しに楽しむ、国際カルチャー体験
ロビー記者のマトリョーシカ作りは、スマートフォンの画面越しに見ている人にとっても、ちょっとした「国際カルチャー体験」になります。どの色を選ぶのか、ほおをどれくらい赤くするのかといった小さな選択から、ロシアという国や、その文化に思いを馳せるきっかけが生まれます。
数分の動画や短い記事でも、「誰かがどこか別の場所の文化を大切にしようとしている」という事実に触れることで、読者や視聴者もまた、自分にとって遠い国を少し身近に感じられるかもしれません。
「読みやすいのに考えさせられる」国際ニュースとして
ロビー記者とマトリョーシカの物語は、派手なニュースではありませんが、国際ニュースを日本語で追いかける私たちに、こんな問いを投げかけています。
- 自分はどの国のどんな文化に、好奇心を持っているだろうか
- その文化に、一度でも自分の手を動かして触れてみたことがあるだろうか
- 「いつか行ってみたい場所」はどこで、そこで何を手に取りたいだろうか
ロシアのマトリョーシカに色を重ねるロビー記者の姿から、世界との向き合い方を静かに考え直してみる。そんなニュースの読み方も、2025年の今だからこそ選べる楽しみ方のひとつかもしれません。
Reference(s):
American reporter reimagines Russia's beloved matryoshka dolls
cgtn.com








