杭州CPOPwave展でコスプレイヤーが語る中国アニメブームの今 video poster
中国アニメの存在感が世界で高まるなか、浙江省・杭州で開かれたCPOPwave展では、コスプレイヤーたちが人気キャラクターになりきり、その魅力と文化的な意味を語りました。
中国アニメの今を映すCPOPwave展
2025年現在、中国発のアニメーションやゲーム、ライトノベルなどの作品は、国際ニュースでも取り上げられるほど注目を集めています。CPOPwave展は、そうした中国アニメとポップカルチャーの流れを一か所に集めて見せる展示会です。
会場には、工業的で無機質な雰囲気を生かしたインダストリアル調のセットや、作品世界に入り込んだように感じられる没入型インスタレーションが並びます。そこに登場するのは、映画、ゲーム、小説などから選ばれた中国の代表的な20のIPです。
来場者は、スクリーンや展示物を眺めるだけでなく、キャラクターの衣装や小道具、世界観を五感で体験しながら、中国発のストーリーがどのように作られ、どのように広がっているのかを感じ取ることができます。
コスプレイヤーが伝える若いエネルギー
CPOPwave展でもっとも視線を集めていたのが、多くのコスプレイヤーたちです。彼らは細部まで作り込まれた衣装を身にまとい、ポーズや表情まで作品のキャラクターになりきっていました。
取材に応じたコスプレイヤーの一人は、アニメーションの持つ若々しいエネルギーこそが、中国の物語を世界に伝えるいちばんの手段だと話します。動きや音楽、色彩が一体となったアニメだからこそ、言語の壁を越えて感情や世界観を共有しやすいという感覚が、会場全体に漂っていました。
こうしたコスプレの姿は、作品そのものへの愛情の表れであると同時に、中国アニメがどれだけ多くの人の想像力を刺激しているかを示す鏡でもあります。
なぜ中国アニメは世界で共感を集めるのか
会場で紹介されている20のIPは、それぞれ別の世界観やジャンルを持ちながらも、中国という共通の背景を持っています。日常を丁寧に描く作品から、壮大なファンタジー世界まで、さまざまな物語が、中国社会の変化や若い世代の感覚を映し出しています。
一方で、登場人物の友情や家族の絆、自分の居場所を探す旅といったテーマは、国や地域を問わず多くの人が共感しやすいものです。中国ならではの文化的な色合いと、世界共通の感情が重なり合うところに、今の中国アニメの面白さがあります。
CPOPwave展は、その共感のポイントを視覚的かつ体験的に示しているとも言えます。作品の世界に入り込める空間の中で、観客は自分自身の経験や価値観と、スクリーンの向こうの物語を静かに重ね合わせていきます。
空間デザインが生む新しいポップカルチャー体験
インダストリアル調の背景と没入型インスタレーションという組み合わせは、CPOPwave展の大きな特徴です。無機質な鉄やコンクリートの質感と、色彩豊かなアニメーション映像やコスプレイヤーの衣装が対照をなすことで、作品の世界観がより際立ちます。
来場者は、スマートフォンで写真や動画を撮影しながら、自分の視点で中国アニメの魅力を切り取っていきます。その様子は、オンライン上で共有されることで、展示会の外側にも新たなファンコミュニティを広げています。
こうしたイベントは、一つ一つの作品だけでなく、中国発のポップカルチャー全体の存在感を、静かにそして確実に押し上げる役割を果たしていると見ることもできます。
アジアの物語をどう受け止めるか
中国アニメのブームは、単に新しいエンターテインメントの選択肢が増えたというだけでなく、アジアの物語が互いに影響し合いながら成長していることを映しています。
杭州のCPOPwave展で見られたのは、中国の人気キャラクターに扮したコスプレイヤーと、それを撮影し、オンラインで共有するファンたちの姿でした。その光景は、中国の物語が世界各地の暮らしや会話の中に、少しずつ溶け込んでいることを示しているようにも映ります。
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、中国アニメの動きは、アジアの文化をどう受け止め、どう楽しむかを考えるヒントになります。次にオンラインで新しい作品を探すとき、中国発のキャラクターや物語にも、少し意識を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。
Reference(s):
Cosplayers highlight China's animation boom at CPOPwave exhibition
cgtn.com








