竹林を駆けるエコラン体験 浙江・安吉で感じるWorld Environment Dayの空気 video poster
中国本土・浙江省安吉の竹林を舞台に、自然の中を駆け抜けるトレイルランニング体験が行われました。世界環境デーを思わせる空気の中で、ランナーたちは竹に囲まれたコースを走りながら、環境と自分のからだのつながりを改めて感じています。
竹林の中を走るフルグリーンモードの一日
舞台となったのは、竹林で知られる浙江省安吉の森です。左右を高い竹が囲み、頭上では葉が風に揺れ、足元には柔らかな土の道が続きます。車の音も広告もない空間で聞こえてくるのは、竹の葉がこすれる音や、土を踏みしめる足音だけ。まさに自然のASMRのような時間です。
参加者は、普段の街中のランとは違う「フルグリーンモード」で走りました。人工的なトラックではなく、生きた森を走ることで、環境をテーマにした日を自分のからだで祝うような感覚が生まれます。英語で表現されているbamboo-coreという言葉の通り、竹が主役の景色そのものが、この日の世界観をつくっていました。
なぜ走ることが環境とつながる方法になるのか
このランニング体験のメッセージはシンプルです。「地球とつながる一番の近道は、少し汗をかくことかもしれない」ということです。環境問題というと、政策や技術、大きな数字の話になりがちですが、ここでは自分の呼吸と心拍、足の一歩一歩が主役です。
スマートフォンの画面を離れ、車や電車ではなく、自分の足で森の中を進む。スピードを上げれば息が上がり、ペースを落とせば竹の葉の揺れや鳥の声に気づく。こうした身体感覚は、環境を「遠いニュース」ではなく「自分の今の体験」として捉え直すきっかけになります。
竹林ランが教えてくれる3つのポイント
今回の竹林ランニング体験は、環境と向き合ううえで、次のようなヒントを投げかけています。
- 五感で自然を受け取る
目で見るだけでなく、音、におい、風の感触を通じて自然を感じることで、環境の変化に敏感になります。 - bamboo-coreな景色がつくる没入感
竹に囲まれたコースは、視界のほとんどが緑色に染まる空間です。鮮やかなランニングウェアよりも、周囲の自然が主役になることで、自分が自然の一部だという感覚が強まります。 - 特別な日を、日常の行動へつなげる
世界環境デーのような「記念日」の雰囲気を、日常の小さな選択にどうつなげるかが問われています。移動手段を少し歩きやランに変える、身近な公園の自然に目を向けるなど、続けられる一歩を探すきっかけになります。
都市生活者にとってのヒント
多くの読者は、浙江省安吉の竹林のような場所にすぐ行けるわけではありません。それでも、この竹林ラン体験から持ち帰れる示唆はあります。
- 近所の河川敷や公園、街路樹の多い道をあえて選んで走る、歩く
- イヤホンを外し、自然の音や風の感触に意識を向けてみる
- 週末のランや散歩を、自分なりの「環境デー」と位置づけてみる
こうした小さな工夫だけでも、普段の移動や運動が、環境と向き合う時間に変わります。国際ニュースとして大きく報じられる気候変動や生物多様性の議論と、自分の生活がどこかでつながっていると感じられるはずです。
世界環境デーの空気を日常に持ち帰る
竹林を走るランナーたちの姿から見えてくるのは、「環境を守ること=何かを我慢すること」というイメージとは少し違う風景です。自然の中で汗をかき、息を切らしながらも、どこか解放された表情をしている。その体験そのものが、環境へのポジティブな記憶として残っていきます。
浙江省安吉の竹林ランは、世界環境デーのようなグローバルなテーマを、足元の自然と自分のからだで受け止める試みだと言えます。大きなスローガンよりも、自分の一歩一歩を少しだけ環境寄りにしてみる。その積み重ねが、静かに世界を変えていくのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








