Labubuポップアップが中国で大ブーム デザイナートイとソフトパワーの今
中国発のデザイナートイ「Labubu(ラブーブ)」が、2025年末にかけて中国各地で展開されているポップアップストアを通じて、若い消費者の間に新たなブームを巻き起こしています。Beijing(北京)やGuangzhou(広州)などの大都市には、限定グッズを求めるファンが集まり、中国ポップカルチャーの現在地を象徴する光景となっています。
Labubuポップアップストアが生む「行列」と熱気
Labubuは、中国の大手トイブランド「Pop Mart(ポップマート)」が生み出した人気キャラクターです。いたずら好きの妖精のようなデザインと豊かな表情が特徴で、シリーズごとに異なるコスチュームや表情が展開されるデザイナートイとして支持を集めています。
Pop Martは最近、北京や広州をはじめとする中国の主要都市でLabubuのポップアップストアを相次いでオープンしました。期間限定の店舗では、ここでしか手に入らない限定アイテムやコレクションが販売されており、若いファンの間で「早い者勝ち」のムードが広がっています。限定版のLabubuは、発売と同時に売り切れることも多く、新作の情報が出るたびにSNS上で話題になる状況です。
若い消費者を惹きつけるデザイナートイの魅力
今回のLabubuポップアップストアの盛り上がりは、単なるキャラクターグッズの人気にとどまりません。背景には、モノそのものだけでなく、「世界観」や「体験」に価値を見出す若い世代の消費スタイルがあります。
- キャラクターデザイン:Labubuの少し不思議で愛嬌のあるビジュアルは、写真や動画に収めやすく、SNSで共有されやすい要素を備えています。
- 限定性:数量や期間が限られた商品が中心のため、「今逃すと二度と手に入らないかもしれない」という希少性が購買意欲を刺激します。
- コレクション性:シリーズを通して少しずつデザインが変化していくため、「次はどんな姿で登場するのか」という期待感が継続的な人気につながっています。
こうした要素が組み合わさることで、Labubuは中国国内だけでなく海外でも、発売直後に完売するほどの人気キャラクターへと成長しています。
世界に広がるPop Martと中国のソフトパワー
Labubu人気の高まりは、中国の「文化的ソフトパワー」が強まっていることを示す一例とされています。ソフトパワーとは、軍事力や経済力ではなく、文化や価値観、ライフスタイルなどを通じて国の魅力を広げていく力のことです。
Pop Martは、オンライン販売の強化や海外での実店舗展開を積極的に進めています。中国国内のファンだけでなく、海外の消費者にもデザイナートイを届けることで、中国のキャラクターデザインやポップカルチャーに自然と触れてもらう機会が増えています。
Labubuをはじめとする中国発のキャラクターが、世界のファンのあいだで「かわいい」「面白い」と受け入れられることは、中国のクリエイティブ産業の存在感を高める役割も果たしています。若いクリエイターが国内外で活躍できる場が広がることで、今後も新たなキャラクターやブランドが登場してくる可能性があります。
日本の読者にとっての意味——中国ポップカルチャーをどう見るか
日本では、アニメやゲームといった自国のコンテンツに目が向きがちですが、中国のデザイナートイ市場やキャラクター文化の動きは、アジアのポップカルチャーを理解するうえで見逃せないトピックになりつつあります。
Labubuのようなキャラクターが世界のファンを獲得している背景には、
- オンラインとオフラインを組み合わせた販売戦略
- グローバル市場を前提としたキャラクターデザイン
- ポップアップストアなど「体験型」の場づくり
といった要素があります。これらは、日本のキャラクタービジネスや小売のあり方を考えるうえでも、参考にできるポイントと言えるでしょう。
これからの注目ポイント
2025年12月時点で、Labubuをめぐる動きはまだ進行中です。今後、
- 中国各地での新たなポップアップストアの展開
- 海外での店舗拡大やコラボレーション企画
- デジタルコンテンツやオンラインコミュニティとの連動
などがどのように進んでいくのかが注目されています。
中国発のデザイナートイが、どこまで世界のポップカルチャーの一部として定着していくのか。LabubuとPop Martの動きは、引き続き追いかける価値のある国際ニュースと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








