南アフリカ監督クベカが語る 映画が生む共感と国際協働 video poster
南アフリカの映画監督ジャミル・X・T・クベカ氏が、CGTNのインタビューで、ブラジル、ロシア、インド、中国の監督たちとの協働や、映画は共感を育てる力を持つという自身の信念について語りました。国や文化の違いを越えて人と人を結びつける映画の役割を、改めて考えさせられる内容です。
映画は「共感の装置」だと語るクベカ監督
クベカ氏は、映画は単なる娯楽ではなく、人間同士のつながりと相互理解のための媒体だと強調します。スクリーンのなかで他者の視点や感情を追体験することが、見知らぬ人への共感を育てると考えているからです。
- 映画は、他者の人生や感情を追体験させることで、共感を育てる
- スクリーンで描かれる物語は、国境を越えて共有できる「共通言語」になりうる
- 観客が登場人物の立場に自分を重ねることで、異なる文化や背景への理解が深まる
クベカ氏が語る「Film builds empathy(映画は共感を築く)」という視点は、エンターテインメントとしての楽しさと、人と人とをつなぐ社会的な役割が両立しうることを示しています。
ブラジル、ロシア、インド、中国との協働
インタビューでクベカ氏は、ブラジル、ロシア、インド、中国といった多様な地域の監督たちと共に仕事をしてきた経験を振り返っています。撮影現場や創作プロセスを共有することで、異なる社会や歴史、価値観に根ざした視点がぶつかり合い、新しい物語のかたちが生まれます。
- 自国の視点だけでは見えにくい課題や魅力を浮かび上がらせる
- ステレオタイプ(固定観念)を崩し、相手の社会の複雑さを理解するきっかけになる
- 映画制作そのものを、対話と学びのプロセスへと変えていく
南アフリカとブラジル、ロシア、インド、中国の監督たちが協働する現場では、言語や制作スタイルの違いもある一方で、「良い物語を届けたい」という共通の目的が共有されています。その重なり合う部分こそが、クベカ氏の言う共感の源泉になっていると言えるでしょう。
映像がつなぐ「人と人」
オンラインで世界中の情報にアクセスできる一方で、互いの違いが強調され、分断や対立が語られることも少なくありません。そうしたなかで、クベカ氏が語る共感を育てる映画の役割は、いっそう重みを増しています。
物語に没入し、登場人物の目線で世界を見る体験は、ニュースの見出しだけでは届きにくい感情のニュアンスを伝えてくれます。言葉が通じなくても、表情や風景、沈黙の時間を共有することで、「自分とは違うはずの誰か」にも通じる感情があると気づかされます。
クベカ氏が各国の監督たちとともに紡ぐ映像作品は、遠い国の物語であっても、家族のささやかな喜びや喪失、若者の葛藤といった普遍的なテーマを通じて、私たち自身の現実とも響き合います。
視聴者としてできること
クベカ氏のメッセージは、映画監督や制作者だけに向けられたものではありません。作品を受け取る側である私たち一人ひとりも、映画を共感を広げるツールとして活用することができます。
- できるだけ多様な国や地域の作品に触れてみる
- 見終わったあと、印象に残った場面や感情を家族や友人と語り合う
- SNSで作品の感想を共有し、自分とは異なる受け止め方にも耳を傾ける
南アフリカとブラジル、ロシア、インド、中国の監督たちが協働して生み出す作品は、遠く離れた地域の物語であっても、私たちの日常とどこかで響き合うはずです。クベカ氏が信じるように、映画を通じて共感の輪を広げることは、国境や言語を越えて人と人をつなぐ、小さくも確かな一歩と言えるでしょう。
Reference(s):
South African director Jahmil X. T. Qubeka: 'Film builds empathy'
cgtn.com








