UNHCR親善大使MIYAVIが語る「音楽で難民を支える力」とは video poster
国際ニュースでも大きなテーマとなっている難民問題。その現場に音楽を携えて向き合っているのが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使を務める日本人ロックギタリスト兼シンガー、MIYAVIさんです。今年の世界難民の日を振り返りながら、彼が語った「音楽」と「難民支援」の関係を整理します。
毎年6月20日は「世界難民の日」
毎年6月20日は、国連が定めた「世界難民の日」です。紛争や迫害などによって家や暮らしを追われた人々に思いを寄せ、その権利と安全について考える国際的な日として位置づけられています。2025年の今も、難民をめぐる状況は世界各地で続いており、日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、決して遠い話ではありません。
「人道活動は自分の燃料」MIYAVIが語る使命感
MIYAVIさんは、2017年にUNHCRの親善大使(Goodwill Ambassador)に任命され、日本人として初めてこの役割を担ってきました。最近の国際メディアCGTNのインタビューでは、人道支援に関わることについて「人道的な活動は自分にとって燃料だ」と語っています。
彼はアーティストとしての立場について、「大事なのは影響力そのものだけでなく、その力をコミュニティや世界、そして未来のためにどう使うかだ」とも指摘しました。ステージの上での存在感やSNSでの発信力を、単なる人気や知名度にとどめず、社会課題に光を当てるために使おうとする姿勢がにじみます。
揺らぐ資金、人道支援の現実
インタビューの中でMIYAVIさんは、UNを含む人道支援の現場が直面している課題として、世界的な資金の減少を挙げました。各国や地域の経済が不安定になると、支援に回るお金も減りがちです。その状況を踏まえ、「経済が落ち込めば、私たちは皆苦しむ」と語り、寄付やさまざまな形での支援を世界に呼びかけました。
難民支援は、政府や国際機関だけで完結するものではありません。企業の寄付や市民の小さな募金、クリエーターやインフルエンサーによる発信など、多層的な参加があって初めて持続可能になります。MIYAVIさんのメッセージは、「景気が悪いから仕方ない」で終わらせず、状況が厳しいときこそ連帯の輪をどう保つかを問いかけています。
難民キャンプに音楽を届けるということ
2017年の任命以降、MIYAVIさんは実際に難民キャンプを訪れています。インタビューでは、初めて難民キャンプを訪れた際の経験にも触れ、音楽を通じて子どもたちに笑顔を届けたエピソードを語りました。
紛争や避難生活の中で、子どもたちは学びや遊びの機会を奪われがちです。そこにギターと歌が届くことで、束の間でも「楽しい時間」や「自分らしさを取り戻す瞬間」が生まれます。物資や資金といった直接的な支援だけでなく、文化や表現が持つ癒やしの力も、人道支援の大事な一部であることを示す象徴的な場面だと言えるでしょう。
私たちが今日からできる3つのこと
では、日本でニュースを読んでいる私たちに何ができるのでしょうか。MIYAVIさんの言葉を手がかりに、「小さくても続けられる行動」を3つ挙げてみます。
- 知る:国際ニュースやUNHCRなどの情報発信を通じて、世界の難民の現状を継続的にフォローする。
- 伝える:心に残った記事やストーリーを、家族や友人、SNSでシェアし、話題にしてみる。
- 支える:無理のない範囲で、信頼できる支援団体への寄付やボランティア参加を検討する。
インタビューでMIYAVIさんが語ったのは、「影響力をどう使うか」という問いでした。大きなフォロワーを持つアーティストだけでなく、私たち一人ひとりも、日常の会話やSNSでささやかな影響力を持っています。世界難民の日をきっかけに、その力をどこに向けるのか、自分なりの答えを考えてみるタイミングかもしれません。
Reference(s):
UNHCR Goodwill Ambassador MIYAVI on music, supporting refugees
cgtn.com








