中国2025年夏の映画興行、10億元突破 上位を占める5作品とは
2025年6月20日午前10時19分時点で、中国の2025年夏の映画興行収入(前売り券を含む)が10.2億元(約1億3900万ドル)に達したと、中国の映画データプラットフォーム「BEACON Pro」の集計で明らかになりました。今年の中国映画市場の動きを知るうえで、注目すべき数字です。
2025年夏の映画興行、序盤で10億元を突破
今回の数字は、2025年の夏シーズンが本格化する前の6月20日時点で、すでに興行収入が10.2億元に到達していることを示しています。前売り券の売り上げも含まれているとはいえ、観客の期待と関心が早い段階から高まっていることがうかがえます。
データは、中国で映画興行データを提供するプラットフォームのひとつであるBEACON Proによって集計されたものです。オンラインでリアルタイムに売り上げを追えるこうしたサービスは、中国映画市場の規模とスピード感を象徴しています。
ランキング上位を占める5作品
6月20日時点での興行ランキング上位には、次の5作品が名を連ねています。
- Mission: Impossible – The Final Reckoning
- Endless Journey of Love
- How to Train Your Dragon: A New Era
- Doraemon the Movie: Nobita's Art World Tales
- Lilo & Stitch
タイトルだけを見ても、スパイ・アクションの超大作からラブストーリー、そして人気キャラクターが登場するアニメーション作品まで、多様なラインナップになっていることがわかります。家族連れから若いカップル、一人でじっくり映画を楽しみたい人まで、幅広い観客層を意識した構成といえそうです。
中国映画市場から読み取れる3つのポイント
限られた情報ではありますが、今回のデータから次のようなポイントが見えてきます。
1. 夏シーズン序盤からのスピード感
6月20日時点で10億元を超えたという事実は、夏休み本番前からすでに映画館が大きなにぎわいを見せていたことを示唆します。前売り券を含む興行収入の伸びは、「夏の一本」を早めに押さえておきたい観客心理の表れとも考えられます。
2. 国際色とキャラクターコンテンツの強さ
Mission: ImpossibleシリーズやLilo & Stitch、Doraemon the Movieなど、国境を越えて知られるキャラクターやシリーズ作品が上位に入っている点も見逃せません。物語や世界観をすでに知っている作品は、言語や文化の壁を越えて観客を集めやすいという特徴があります。
3. 多様なジャンルで観客を取り込む戦略
アクション、ラブストーリー、ファンタジー、アニメーションとジャンルが分かれていることで、「誰もが観たい作品を一本は見つけられる」ラインナップになっています。中国の夏の映画市場が、一本の超大作に頼るのではなく、複数の話題作を並べて全体の底上げを図っている姿がうかがえます。
日本の観客・ビジネスパーソンにとっての意味
日本でもおなじみのタイトルが複数含まれているため、中国の興行ランキングは、日本の観客にとっても「海外で何が観られているのか」を知る指標になります。とくに、アジア全体で展開されるシリーズ作品やキャラクタービジネスを考えるうえで、中国の夏興行の動きは無視できません。
2025年12月の今振り返ると、6月時点での10.2億元という数字は、その後の夏シーズン全体の活況を予感させるスタートラインだったと言えるでしょう。今後も、中国映画市場の動きは、日本を含むアジアのエンターテインメントビジネスを考えるうえで重要なヒントを与えてくれそうです。
Reference(s):
cgtn.com








