中国・テラコッタ兵馬俑が南カリフォルニアへ ボワーズ博物館で14年ぶり公開 video poster
2025年冬、中国を代表する文化財テラコッタ兵馬俑が、南カリフォルニアのボワーズ博物館にやってきました。14年ぶりの展示となる今回は、多くの未公開の文物が初お目見えし、現地の観客を魅了しています。
14年ぶりのボワーズ博物館、その背景
ボワーズ博物館でテラコッタ兵馬俑が展示されるのは、およそ14年ぶりです。長く現地の人びとに語り継がれてきた前回の展示から年月を経て、同じ場所に再び戻ってきたことで、「あのとき見逃したからこそ今回は行きたい」という声も聞かれます。
中国の国際メディアCGTNのグレース・スイ記者の現地報道によると、今回の展覧会には、これまで一度も公開されたことのない文物が多数含まれているとされています。テラコッタ兵馬俑にまつわる新しい発見を、米国の来館者が直接目にする機会となっています。
テラコッタ兵馬俑とは何か
テラコッタ兵馬俑は、中国の歴史や文化を象徴する考古学的な遺物として、世界的に知られています。兵士や馬をかたどった土製の像が多数並ぶ姿は、「動く博物館」とも言えるスケール感で、多くの人びとを圧倒してきました。
各地を巡回する展示を通じて、現地の人が中国の歴史に触れ、教科書やオンライン記事だけでは得られない「質感」を持った理解につながっている点も重要です。
今回の展示の特徴
今回の南カリフォルニアでの展示は、単なる再演ではなく「アップデートされた兵馬俑展」と言える内容になっていると伝えられています。
- 前回のボワーズ博物館での展示には含まれていなかった、新たな文物が多数追加
- これまで現地の観客が直接見る機会のなかった「未公開」の資料が初公開
- 展示を通じて、歴史だけでなく現代の中国文化への関心を広げる構成
こうした工夫により、前回の展示を見た人にとっても、まったく新しい体験として楽しめる内容になっているようです。
文化交流としての意味
今回のテラコッタ兵馬俑展は、単なる観光イベントではなく、文化交流の場としても位置づけられます。政治や経済のニュースがクローズアップされがちな中で、文化財の貸し出しや展覧会は、相手国の社会を落ち着いて知る貴重な機会です。
南カリフォルニアの来館者にとっては、中国の歴史や美術、ものづくりの技を間近で感じる体験となり、中国側にとっても、自国の文化を丁寧に紹介する機会となっています。こうした「人と人」のレベルでの交流の積み重ねが、長期的には相互理解を支える土台になるといえるでしょう。
日本の読者にとってのポイント
このニュースは、日本で暮らす私たちにとっても、いくつかの示唆を与えてくれます。
- 海外の美術館・博物館が、どのような国際展を開催しているかを追うことで、世界の関心の変化を立体的に捉えられること
- 現地の映像報道やオンライン動画を通じて、展示室の空気感や来館者の反応を「二次体験」できること。今回も、CGTNのグレース・スイ記者がボワーズ博物館からリポートしています。
- 文化ニュースは、政治・安全保障・経済といった国際ニュースとは異なる角度から各国社会を理解する入り口になり得ること
日々のニュースの中では見過ごされがちな文化・芸術の話題ですが、「いま、世界のどこで、どんな展覧会が開かれているのか」に目を向けてみると、国際ニュースの景色が少し違って見えてきます。
テラコッタ兵馬俑のように、一つの展覧会が何万人もの人の記憶に残り、十数年の時を経て再び同じ土地を訪れる――その時間のスケール感も含めて、国際ニュースを楽しむきっかけとして捉えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
China’s Terracotta Warriors showcased in Southern California
cgtn.com








