現代中国を歩く:ネイル輸出、チャガン湖の冬漁、洛陽の優雅さ video poster
中国発のつけ爪から氷上の冬漁、そして世界遺産の石窟まで。シリーズ「MEET CHINA」第28回で紹介された3つの物語から、イノベーションと伝統が交差する現代中国の姿を見ていきます。<\/p>
世界とつながる中国ニュース:3つの現場から見えるいま<\/h2>
今回取り上げるのは、世界市場で存在感を増す中国発のプレスオンネイル、北東部のチャガン湖で続く冬の漁と観光を組み合わせた「魚の経済」、そして古都・洛陽が見せる歴史遺産と最先端技術の融合です。いずれも、2020年代の中国を理解するうえでヒントになる動きです。<\/p>
世界を彩る中国発プレスオンネイル<\/h3>
最初のニュースは、美容分野の国際ニュースです。接着剤で貼るだけのつけ爪「プレスオンネイル」が、世界の消費者の間で急速に広がっています。その中心にいるのが中国のメーカーと起業家たちです。<\/p>
2024年だけでも、中国から海外に出荷されたプレスオンネイルはおよそ8,000万ペアに達し、このトレンドに関連するTikTokの再生回数は80億回を超えました。もはやニッチな商品ではなく、世界のビューティーマーケットを動かす存在になりつつあります。<\/p>
江蘇省の東海県や広東省広州市は、このプレスオンネイル産業の主要な拠点となっています。番組では、こうした地域でビジネスを展開する起業家たちに密着し、どのようにして世界市場に打って出たのかを追いました。<\/p>
成功の背景には、次のようなポイントがあります。<\/p>
- 多様なデザインを素早く生み出す企画力と生産力<\/li>
- TikTokをはじめとするSNSを活用したマーケティング戦略<\/li>
- 自宅で簡単に楽しめる手軽さと価格帯<\/li>
<\/ul>
こうした強みを武器に、中国発のプレスオンネイルは、ファッションやビューティーの国際トレンドに影響を与えています。日本の美容・小売業界にとっても、見逃せない動きと言えるでしょう。<\/p>
チャガン湖の冬漁がつくる「魚の経済」<\/h3>
続いての舞台は、中国北東部のチャガン湖です。厳しい寒さのなか、湖面が凍る冬になると、数百年続く伝統の氷上漁が始まります。<\/p>
番組の取材で、記者はマイナスの気温のなか、漁師たちとともに厚い氷に穴を開け、巨大な網で魚を引き上げる様子を追いました。その周りでは、レストラン経営者や観光客がこの季節ならではのにぎわいを生み出しています。<\/p>
チャガン湖の冬漁は、単なる生業ではなく、地域経済を支える「魚の経済」となっています。冬のシーズンだけで数百万規模の収入を生み出し、<\/p>
- 漁で獲れた魚を提供する飲食店<\/li>
- 氷上での漁を見学・体験する観光客<\/li>
- 関連する土産物やサービス<\/li>
<\/ul>
など、さまざまなビジネスが連鎖する仕組みができています。<\/p>
伝統的な漁の技術と、現代の観光・サービス産業が組み合わさることで、地域に新しい付加価値が生まれていることが分かります。過去から続く文化を守りながら、現代の経済につなげるひとつのモデルケースと言えます。<\/p>
洛陽が見せる優雅さとデジタル技術<\/h3>
3つ目の物語は、中国中部の都市・洛陽です。洛陽は、古代シルクロードの東の起点とされ、世界遺産・龍門石窟を擁する歴史都市です。<\/p>
番組には、龍門石窟研究院情報センターの所長であるガオ・ジュンピンさんが登場し、3D技術を活用して石窟の仏像や壁面を精緻に記録し、デジタル空間で再現する取り組みを紹介しました。目の前の石像をスキャンし、立体的なデータとして保存することで、貴重な文化財を未来に伝えようとしています。<\/p>
また、洛陽では伝統工芸の再生も進んでいます。番組に登場したチャン・イーペンさんは、唐代に発展したとされる陶器「唐三彩」の技法を受け継ぎつつ、現代の素材や感性を取り入れた作品づくりに挑んでいます。<\/p>
歴史ある街並みと、最先端のデジタル技術、そして職人の手仕事。この3つが重なり合うことで、「優雅な洛陽」の新しい姿が形づくられていることが伝わってきます。<\/p>
3つの物語に共通するキーワードは「融合」<\/h2>
プレスオンネイル、チャガン湖の冬漁、洛陽の世界遺産と工芸。一見バラバラなテーマに見えますが、3つの物語には共通点があります。<\/p>
- 伝統やローカルな文化を起点としながら、世界や他地域へとつながっていること<\/li>
- デジタル技術やSNSなど、新しい手段を積極的に取り入れていること<\/li>
- 文化や歴史を「コスト」ではなく、「価値」や「資源」としてとらえ直していること<\/li>
<\/ul>
2025年のいま、中国を見るとき、「大きな工場」や「巨大市場」といった単純なイメージだけでは捉えきれない、多層的な姿が浮かび上がります。地方の湖や工房から、世界とつながるサービスや文化が次々と生まれていることは、日本にとっても示唆に富んでいます。<\/p>
自分の身近な地域や仕事のなかに、どんな「融合」の可能性があるのか。今回の3つのストーリーは、そんな問いを静かに投げかけているように感じられます。<\/p>
Reference(s):
cgtn.com








