スリランカ人留学生、河南でカンフー修行 ジェット・リーに憧れた中国での挑戦 video poster
スリランカ出身の若者が、中国でカンフー修行を続けながら、自分の生き方と向き合っています。映画スターへの憧れから始まった中国留学は、いま「集中」と「規律」を身につける人生の学校になっています。
ジェット・リーに憧れて中国へ
スリランカ出身の学生・ティキリさんが中国に来た理由は、とてもシンプルでした。幼いころから憧れてきたのは、アクション映画で知られるジェット・リー。画面の向こうで華麗な動きを見せるカンフーに心を奪われ、「いつか本場で学びたい」と思い続けてきました。
その思いを実現するため、ティキリさんは中国留学を決断します。目標はただひとつ、「カンフーを学ぶこと」。観客として見てきた世界に、今度は自分が飛び込む番だと考えたのです。
河南省・登封市の武術学校での日々
現在、ティキリさんは中国・河南省登封市にある武術学校で、カンフーの修行に打ち込んでいます。動機は映画への憧れでしたが、実際の稽古は想像以上に地道で厳しいものです。
そこで彼が気づいたのは、カンフーが単なる体力づくりや派手なアクションではないということでした。繰り返しの基本動作、姿勢を崩さないこと、呼吸を整えること…。そのすべてが「集中力」と「規律」を求められる訓練です。
一つひとつの型を正確に身につけるには、気が散ったり、手を抜いたりしていては前に進めません。ティキリさんは、技を磨く過程そのものが、自分の心を整え、生活のリズムまで変えていくことを実感しているといいます。
カンフーが教えてくれる「一生ものの力」
ティキリさんは、カンフー修行で培った集中力と規律は、一生役に立つと信じています。たとえ将来、武術のプロとして生きていかなくても、学びの姿勢や物事に向き合う態度は、どんな道を選んでも武器になるからです。
・毎日同じ時間に起きて稽古する
・小さな上達を積み重ねる
・うまくいかなくても投げ出さない
こうした当たり前に見える習慣も、実際に続けるのは簡単ではありません。だからこそティキリさんは、武術学校での経験を「カンフーの技だけでなく、自分自身の生き方を鍛える場」として捉えています。
カンフーと中国留学がひきつけるもの
カンフーや武術は、いまも世界の若者の心をとらえ続けています。映画や動画をきっかけに興味を持ち、「自分の手で本物を学びたい」と考える人は少なくありません。ティキリさんのように、中国での留学を選ぶケースもその一つです。
中国の武術学校で学ぶことは、単に技を習得するだけでなく、異なる文化や価値観の中で暮らし、考えることでもあります。言葉の壁や生活習慣の違いに向き合いながら、自分の選んだ道を続けていく――その経験は、国境をこえて通用する「筋の通った強さ」を育ててくれます。
ティキリさんの物語が示す3つのポイント
ティキリさんのカンフー修行からは、次のようなポイントが見えてきます。
- 憧れは行動の原動力になる:映画スターへの憧れが、国境をこえる決断につながりました。
- 技を学ぶことは、自分を整えること:カンフーを通じて、集中力と規律という「心の技術」を身につけています。
- 留学は「答え探し」より「自分づくり」:将来の職業に直接結びつかなくても、経験そのものが一生の財産になります。
2025年の私たちへの問いかけ
2025年の今、世界では多くの若者が、自分なりの理由で国境をこえ、学びの場を選んでいます。ティキリさんの場合、そのきっかけは一人の映画スターとカンフーへの憧れでした。
私たち一人ひとりにも、心のどこかに「いつか挑戦してみたい」と思いながら、まだ一歩を踏み出していないことがあるかもしれません。ティキリさんの物語は、派手さはなくても、日々の積み重ねの中で夢に近づいていくことの大切さを静かに教えてくれます。
あなたにとっての「カンフー」は何でしょうか。仕事、勉強、趣味――どんな分野であっても、集中と規律をもって続けることができれば、それはきっと、一生ものの力になっていきます。
Reference(s):
cgtn.com








