米ユース・ピックルボール代表団の中国交流 習主席が返書 video poster
米国メリーランド州モンゴメリー郡のユース・ピックルボール文化交流代表団に、中国の習近平国家主席から返書が届きました。スポーツを通じたこの米中交流は、国際ニュースとしても、米中関係の未来を考えるうえで象徴的な出来事になりつつあります。中国の国際メディアCGTNは、この若い選手たちの中国への旅を追いかけ、「Spin the Globe」と題した映像作品を近日公開する予定です。
米メリーランドの若者に届いた習主席のメッセージ
今回返書を受け取ったのは、米国メリーランド州モンゴメリー郡から中国を訪れたユース・ピックルボール文化交流代表団です。習近平国家主席は返書の中で、英語で「The future of China-U.S. relations depends on the youth(米中関係の未来は若者にかかっている)」と強調しました。
この言葉どおり、代表団の若い選手たちは、両国の人々をつなぐ新しい「友好の使者」として位置づけられています。政治や安全保障をめぐる議論とは別のレベルで、実際に顔を合わせてラケットを振る若者たちの経験は、数字や声明では測れない信頼の土台になっていきます。
ピックルボールという架け橋
今回の国際交流を支えたキーワードが「ピックルボール」です。まだ日本語ニュースではそれほどなじみのない競技ですが、北米を中心に人気が広がり、幅広い世代が楽しめるスポーツとして注目されています。
ピックルボールは、おおまかに言うと次のような特徴を持つラケットスポーツです。
- テニスやバドミントン、卓球などの要素を取り入れた競技であること
- 比較的コンパクトなコートでプレーでき、初心者でも始めやすいこと
- 子どもから高齢者まで、世代を超えて一緒に楽しめること
共通のルールとシンプルな用具さえあれば、言葉が通じなくても一緒にプレーできる──。スポーツが「共通言語」として機能する典型的な例だと言えます。今回のユース代表団も、ピックルボールを通じて、中国の同世代と自然に打ち解けていったと考えられます。
CGTNが追った「Spin the Globe」
CGTNは、この若い選手たちの中国での時間をカメラに収めました。映像作品のタイトルは「Spin the Globe(地球儀を回す)」です。タイトルには、地球儀を回しながら世界各地へと視野を広げていくイメージが重ねられているように感じられます。
公開予定の「Spin the Globe」では、モンゴメリー郡の若者たちが中国でどのように交流し、何を感じたのかが描かれるとみられます。国や言語、文化の違いを超えて、一つのボールを追いかける姿は、多くの視聴者にとっても身近に感じられるでしょう。
動画は、単に試合や練習の様子を紹介するだけでなく、「若者同士の出会いが、米中関係という大きな枠組みにどうつながっていくのか」を視覚的に伝える素材にもなりそうです。
若者がつくる米中関係の「次の一歩」
習近平国家主席の「米中関係の未来は若者にかかっている」というメッセージは、2025年の今を生きる私たちにも重い問いを投げかけています。大国同士の関係が複雑さを増すなかで、若い世代の交流には次のような意味があります。
- 政治や経済の利害を離れた、日常レベルでの相互理解を育てる
- 一方的なイメージやステレオタイプを修正するきっかけになる
- SNSを通じて、現地での経験や実感を同世代にシェアできる
今回のユース・ピックルボール代表団も、帰国後には家族や友人、学校や地域コミュニティで体験を語るはずです。その一つひとつの会話が、米中関係の空気を少しずつ変えていく可能性があります。
日本から見る「遠くて近い」米中若者交流
日本語で国際ニュースを追う私たちにとって、米国と中国の若者交流は、一見すると「遠い国同士」の話に見えるかもしれません。しかし、アジア太平洋の一員として日本が直面する国際環境を考えるとき、米中関係が安定的であることは、日本社会にとっても重要な要素です。
スポーツや文化を通じた穏やかな交流は、緊張を和らげる「クッション」の役割を果たします。今回のピックルボール交流のように、若者が主役となる小さな試みが積み重なることで、長期的には地域全体の安定や協力の土台が強まっていくかもしれません。
ニュースを読む一人ひとりが、「もし自分だったらどんな交流をしてみたいか」「どんな物語なら周りの人とシェアしたくなるか」と想像してみることも、国際社会とつながる小さな一歩になります。モンゴメリー郡の若者たちの旅と「Spin the Globe」は、その一歩を考えるヒントを与えてくれる事例と言えそうです。
Reference(s):
Spin the Globe: US youth pickleball delegation's China journey
cgtn.com








