北京オリンピック・ボートカヌー公園、夏の水上レジャーで入場無料
2025年の夏、北京のオリンピック・ボートカヌー公園が、水上レジャーと涼を求める人びとでにぎわいました。かつてのオリンピック会場が無料で一般開放され、家族連れや若者にとって身近な「避暑スポット」として注目を集めた取り組みです。
期間中は入場料が無料とされ、アクティビティのみ有料という分かりやすい料金設定に加え、高校・大学への進学をめざす受験生向けの割引も用意されました。オリンピックレガシー(遺産)を活用しながら、市民の余暇と教育の節目を応援する試みとも言えます。
オリンピック会場が夏の水辺スポットに
北京のオリンピック・ボートカヌー公園は、その名の通りボートやカヌー競技の会場として使われた施設です。2025年夏には、この会場が一般向けのレジャーパークとして開かれ、暑さをしのぎたい人たちの新たな選択肢となりました。
今回の取り組みでは、公園全体を「夏のクールダウンシーズン」と位置づけ、水と触れ合うさまざまな体験を通じて、都市生活の中に身近なアウトドア空間を提供することが意識されたとみられます。
2025年夏シーズンの主な内容
2025年の夏シーズンは8月31日まで実施され、次のような内容が特徴でした。
- 期間:2025年夏シーズンとして8月31日まで開催
- 入場料:公園への一般入場はすべての来園者に対して無料
- アクティビティ料金:水上アクティビティなどの体験は別途有料
入場無料とする一方で、具体的な体験に対して料金を設定する方式は、気軽さと運営面のバランスを取るモデルとしても注目できます。
受験を終えた学生への10%割引
今回の取り組みで特に目を引くのが、受験を終えた学生への配慮です。高校・大学への進学に向けて、最近、高校入試または大学入試を終えた学生は、試験の受験票を提示することで、一部のアトラクションを10%割引で利用できるとされました。
受験は、多くの国で人生の大きな節目の一つとされています。長期間の受験勉強を終えた若者に対し、「おつかれさま」の意味を込めてレジャー体験を提供するこの仕組みは、教育と余暇の両面を意識した施策と言えるでしょう。
- 対象:最近、高校または大学の入学試験を終えた学生
- 条件:試験の受験票を提示
- 内容:指定されたアトラクション料金の10%割引
オリンピックレガシーの新しいかたち
オリンピック終了後、競技場などの施設をどのように活用していくかは、世界の開催都市共通の課題です。北京のオリンピック・ボートカヌー公園の取り組みは、スポーツ施設を市民のレジャーや観光資源として開く一つのモデルケースと見ることができます。
競技のために整備された水辺空間を、夏の暑さをしのぐ場所としても活かすことで、
- 市民の健康づくりや余暇の充実
- 若い世代がスポーツや水辺活動に親しむきっかけづくり
- 都市のブランド力や観光の魅力向上
といった複数の狙いが同時に追求されていると考えられます。
これからの夏シーズンへのヒント
2025年の夏シーズンはすでに終了していますが、オリンピック会場を市民に開き、時期に合わせたテーマで楽しめる場にするという発想は、今後の季節イベントにも応用できそうです。
北京の事例は、日本を含む各国の都市にとっても、「大規模イベント後の施設をどう市民に還元していくか」という問いに対する一つのヒントを与えてくれます。華やかな大会が終わった後こそ、施設をどう生かしていくか。その工夫が、街の日常の豊かさにつながっていきます。
Reference(s):
Beijing's Olympic Rowing-Canoeing Park: a hotspot for summer fun
cgtn.com








