新疆カシュガル発 Dili & Diya Café:一杯のコーヒーがつなぐ物語 video poster
新疆の古都カシュガル(Kashi)で、国際色豊かな小さなカフェが静かな話題になっています。2023年にオープンした「Dili & Diya Café」は、アフリカのコーヒーと新疆の伝統的なお茶を組み合わせ、一杯の飲み物に物語とぬくもりを込めています。
古都カシュガルに生まれたDili & Diya Café
「Xinjiang in focus: A cup of love in Kashi」という言葉どおり、このカフェの中心にあるのは「愛」と「つながり」です。カシュガル出身のDilxat Tursunさんと、タンザニアのザンジバル出身の妻Diyaさん夫妻が、2023年に店を開きました。
ふたりの歩んできたクロスカルチャー(異文化)の旅路が、そのまま店のコンセプトになっています。店名のDili & Diyaには、自分たちの名前だけでなく、互いのルーツを尊重しながら新しい場所で生きていく決意も重ねられているようです。
アフリカの豆と新疆の茶が出会う「味の融合」
Dili & Diya Caféの特徴は、アフリカ産のコーヒー豆と、新疆に根付くお茶文化を組み合わせた独自のスタイルです。濃厚で香り高いアフリカの豆に、やわらかな茶の風味を重ねることで、どこか懐かしくも新しい味わいが生まれます。
それは、単なるフレーバーの組み合わせではありません。異なる土地の文化や歴史が一杯のカップの中で出会い、対話しているような体験でもあります。旅人にとっては、離れた地域がテーブルの上でつながる、小さな「世界旅行」のような時間と言えるでしょう。
夢とルーツ、そして「帰ってきたくなる場所」
このカフェは、夫妻にとっての夢の結晶であると同時に、ルーツを見つめ直す場所でもあります。カシュガルという歴史ある都市で、ザンジバルと新疆というふたつの世界を重ねながら、日々の暮らしと仕事を紡いでいます。
店を訪れる人にとっては、国籍や出身地に関係なく、温かく迎え入れてくれる「帰ってきたくなる場所」として機能しています。コーヒーやお茶を手にしたゲストが、自然と自分の旅や人生の物語を語りたくなるような空気が流れているのでしょう。
観光地として人気が高まるカシュガルと、小さなカフェの存在感
カシュガルは、旅行者の間で人気が高まりつつある都市です。そうした流れのなかで、Dili & Diya Caféは「立ち寄らずには帰れない場所」として、少しずつ存在感を増しています。
旅行者が地元の人びとの温かさに触れながら、アフリカと新疆が溶け合う味を楽しむ——その体験そのものが、この街の新しい魅力の一部になりつつあります。
一杯のカップから始まる、静かな国際ニュース
国際ニュースというと、政治や経済の大きな動きを思い浮かべがちです。しかし、新疆カシュガルの一角で生まれたこの小さなカフェの物語も、世界のつながりを物語る静かなニュースのひとつと言えるのではないでしょうか。
- 異なる文化やルーツを持つふたりが、ともに店をつくり上げていること
- アフリカのコーヒーと新疆のお茶という、離れた土地の味が一つのカップに収まっていること
- 旅行者と地元の人びとが、同じテーブルを囲み、くつろぎながら時間を共有していること
これらはどれも、小さな日常の風景でありながら、分断ではなく「交わり」を選ぶ生き方を静かに映し出しています。
「カップ・オブ・ラブ」が問いかけるもの
ニュースを見ていると、対立や緊張を伝える話題が目立ちます。その一方で、カシュガルのDili & Diya Caféのように、一杯の飲み物を通じて人と人をつなぐ場も確かに存在します。
もし、私たちの日常にも「誰かの物語が込められた一杯」が増えていったら、世界の見え方は少し変わるかもしれません。新疆の小さなカフェから届くこの物語は、そんな想像をそっと後押ししてくれるニュースです。
Reference(s):
cgtn.com








