上海「世界AI会議」で自律ロボットが競演 生活を変える最新AI技術とは video poster
中国・上海で現在開かれている国際イベント「世界AI会議」で、人と対話し、ダンスをし、家事までこなす最新のAIロボットが一堂に会しています。国際ニュースとしても注目されるこの展示は、私たちの生活と仕事がこれからどう変わるのかを考えさせてくれます。
上海で開催中の「世界AI会議」とは
上海で開催されている世界AI会議は、世界各地の研究者や企業が集まり、AI技術の最前線を紹介する国際イベントです。今年の会場では、とくに「からだ」を持つAIロボット、いわゆるエンボディドAI(Embodied AI)が大きな注目を集めています。
中国の有力なロボットメーカーも最新技術を持ち込み、国際市場に向けた存在感を示しています。日本語で国際ニュースを追う読者にとっても、AIとロボットの動向を知るうえで見逃せない場になっています。
人と空間の中で動く「エンボディドAI」とは
エンボディドAIとは、単に画面の中で話すAIではなく、センサーやモーターなどを備え、現実空間で自律的に動くロボットのことを指します。カメラやマイク、触覚センサーなどで周囲を認識し、その情報をもとにAIが判断し、腕や脚を動かして行動します。
これにより、ロボットは人と向かい合って会話したり、物を運んだり、決められた振り付けに合わせてダンスしたりと、「身体性」を持ったコミュニケーションが可能になります。
会場を沸かせる自律ロボットたち
人と対話し、ダンスもこなすロボット
会場では、人の表情や声を認識して受け答えをするコミュニケーションロボットが来場者の人気を集めています。来場者の質問に答えたり、簡単なゲームに誘ったりするだけでなく、音楽に合わせて人間と一緒に踊るロボットも登場しています。
こうしたロボットは、イベントや観光施設、教育現場などでの活用が想定されており、「話せる」「動ける」AIとして、サービス産業の新しいかたちを示しています。
家事をこなす生活密着型ロボット
もう一つの見どころは、家庭での利用を意識したロボットです。展示されているロボットの中には、床を掃除したり、物を運んだり、簡単な片付けをこなしたりするものもあります。人の指示を理解し、家具や障害物を避けながら安全に動くことが求められています。
家事ロボットは、共働き世帯の負担軽減や、高齢者の生活サポートなど、日常生活に直結する用途が期待されている分野です。今回の展示は、そうした未来像が少しずつ現実に近づいていることを示しています。
中国ロボットメーカーが示す狙い
今回の世界AI会議には、中国の有力ロボットメーカーが多数参加し、最先端のエンボディドAI技術を披露しています。彼らの狙いは、単に目立つデモを行うことではなく、次のような分野での実用化を見据えることにあります。
- 介護や見守りなど、高齢化社会への対応
- 災害現場や危険作業の代替手段
- 店舗やホテルなどサービス業での人手不足の補完
AIロボットは、ソフトウェアとハードウェアが一体となった産業です。今回の展示は、中国がこの分野で国際的な競争力を高めようとしていることを印象づけるものになっています。
私たちの生活と仕事はどう変わるのか
人と対話するロボットや家事をこなすロボットが普及すれば、日常生活は大きく変わります。一方で、どこまでロボットに任せるのか、人の仕事はどう変わるのか、といった問いも避けて通れません。
たとえば、単純作業はロボットが担い、人はより創造的な仕事に集中する、という未来像があります。しかし、その移行期には職のあり方の変化や、教育のアップデートが必要になります。また、ロボットが人の動きや会話を常に記録することになるため、プライバシーやデータの扱いについてのルール作りも重要です。
上海での世界AI会議は、技術の「スゴさ」を見せる場であると同時に、私たちがどんな社会を望むのかを考えるきっかけにもなっています。
国際ニュースとして見るAIロボットの潮流
AIロボットをめぐる動きは、中国だけでなく、世界各地で加速しています。各国・各地域の企業や研究機関が競い合う一方で、共通の安全基準づくりや、国際的なルールづくりも求められています。
日本からこのニュースを見るとき、単に「すごいロボットが出てきた」で終わらせるのではなく、自分たちの社会でどのようにAIロボットを受け入れ、活用し、ルールを整えていくのかを考える必要があります。
上海の会場で競演する自律ロボットたちは、近未来のテクノロジーショーであると同時に、「人と機械のパートナーシップ」をめぐる国際的な対話の出発点でもあります。
Reference(s):
cgtn.com








