イタリア発ミュージカル『神曲』、北京公演から広州・上海へ 国交55周年の文化交流
国交55周年、中国とイタリアをつなぐミュージカル『神曲』が北京に登場
中国とイタリアの国交樹立55周年を記念する文化イベントとして、イタリアのミュージカル「The Divine Comedy(神曲)」が最近、北京の世紀劇院(Century Theater)で上演されました。観客は音楽と舞台美術を通じて、中世ヨーロッパへの「旅」を体験したとされています。
ダンテの名作を三つの章で描くイタリア・ミュージカル
「The Divine Comedy」は、14世紀のダンテの名作を原作とするイタリアのミュージカルです。今回の北京公演では、物語が三つの章に分かれて語られ、それぞれの章ごとに異なる音楽スタイルが取り入れられました。
章ごとに音楽の雰囲気が変わることで、観客はストーリーの緩急や心情の移り変わりを耳からも感じ取ることができ、作品世界への没入感が高まります。
変化し続ける舞台美術と光・音が生む強い視覚的インパクト
今回の中国公演では、シーンごとに絶えず変化する舞台美術に、音響と照明効果が組み合わされ、強い視覚的インパクトが生まれたとされています。中世ヨーロッパを思わせる世界観が、光と音によって立体的に立ち上がる構成です。
- 場面転換に合わせて変化する舞台セット
- 音楽と連動した照明演出
- 物語の緊張感を支える音響効果
これらの工夫によって、観客はまるで自分自身が物語の世界を歩いているかのような感覚を味わえる演出になっていました。
北京から広州・上海へ――都市を巡る文化交流ツアー
北京での上演を終えた「The Divine Comedy」は、このあと広州や上海など、ほかの都市でもツアー公演を続ける予定です。北京にとどまらず複数都市を巡ることで、より多くの人がイタリアの舞台芸術に触れる機会が生まれます。
中国とイタリアの国交樹立55周年という節目の年に、イタリア発のミュージカルが中国各地を巡回することは、両国の文化交流をさらに深める「架け橋」としての役割を担っているといえるでしょう。
ヨーロッパ中世の物語が現代の観客に投げかけるもの
「The Divine Comedy」は中世ヨーロッパを舞台とした物語ですが、その背景にあるテーマは、時代や地域を超えて受け止められる要素を多く含んでいます。人生の迷いや選択、希望を求める心といった問いは、2025年を生きる私たちにも通じるものです。
今回のミュージカル公演は、単なるエンターテインメントにとどまらず、「異なる時代・異なる地域の物語から、私たちは何を受け取るのか」という問いを、音楽と舞台を通して静かに投げかけているともいえます。
ニュースとしての意味――国際ニュースを見るもう一つの視点
国際ニュースというと、政治や経済の動きに注目しがちですが、今回のミュージカル公演のような文化交流のニュースも、国と国との関係を読み解く大事な手がかりになります。
- 舞台芸術という「やわらかい交流」を通じて、相互理解や信頼関係が育まれていること
- 北京だけでなく広州や上海にも巡回することで、より幅広い人々が国際文化に触れられること
- 古典的な文学作品が、音楽・光・音響など現代的な表現によって新しい形で届けられていること
こうした視点からニュースを眺めると、「どの国の作品か」という表面的な情報だけでなく、「どのタイミングで、どこで、どんな体験を届けているのか」という文脈が見えてきます。中国とイタリアの国交樹立55周年の年に上演された「The Divine Comedy」は、その象徴的な一例といえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








