SCOで活躍するウズベキスタン青年:中国・青島で描く現代シルクロードの夢 video poster
ウズベキスタン出身のサイド・ボブルさんは、2014年に中国・青島へとやって来て以来、中国を第二の故郷と感じながら学びと仕事に打ち込んできました。いまや上海協力機構(SCO)の舞台で、中国と中央アジアをつなぐ若い架け橋として存在感を高めています。
中国・青島で始まったウズベキスタン青年の挑戦
ボブルさんが青島に到着したのは2014年。さらなる学びを求めて中国に渡り、新しい言語や文化のなかで自分の可能性を試したいと考えていました。慣れない環境に戸惑いながらも、中国語をはじめとする語学の習得に力を注ぎ、少しずつ生活の基盤を築いていきました。
来中から約10年の歳月を経た今、ボブルさんは中国語、ロシア語、英語など6言語を自在に操る人材へと成長しました。その日常は、教室の学びにとどまらず、ビジネスや国際協力の現場で言葉を使いこなす実践の連続です。
6言語を操る「中国-中央アジア」の通訳者
現在ボブルさんは、中国とSCO諸国の地方レベルでの経済・貿易協力を支える「中国-SCO地方経済貿易協力総合サービスプラットフォーム」で通訳として働いています。ここは、中国と中央アジアをはじめとするSCO加盟国の企業が出会い、新たな商機を見いだす拠点のひとつです。
ボブルさんの役割は、単に言葉を訳すことにとどまりません。中国側の企業と中央アジアの企業が互いの考えや文化的背景を理解できるよう、会議や商談の場でニュアンスを丁寧に伝え、誤解を防ぎながら信頼関係づくりを支えています。
- 企業間の商談や会議での同時・逐次通訳
- 契約書や資料の翻訳、専門用語の整理
- ビジネスマナーや文化の違いに関するアドバイス
自らの仕事について、ボブルさんはSCO加盟国の経済・貿易協力に貢献できることに深い誇りと喜びを感じていると語っています。複数の言語と文化を行き来しながら、目の前の一件一件の出会いを、地域全体のつながりへと広げていく役割を担っているのです。
SCOと「現代のシルクロード」を支える若者たち
中国と中央アジアを結ぶシルクロードは、かつてはキャラバンが行き交う交易路でした。今日、その役割を担うのは、データやコンテナだけではありません。ボブルさんのように、多言語と異文化理解を武器に、人と人、企業と企業をつなぐ若い世代の存在も、現代のシルクロードを支える重要な要素になっています。
地方都市である青島に拠点を置くプラットフォームでウズベキスタン出身の若者が活躍している事実は、中国と中央アジアの関係が、首都や大企業だけでなく、市民や地方レベルにまで広がっていることを示しています。
日本の読者へのヒント:アジアでキャリアを築くという選択
ボブルさんの歩みは、日本でニュースを読む私たちにとってもヒントに富んでいます。急速に変化するアジアのなかでキャリアを築くうえで、彼の姿から見えてくるポイントを整理すると、次のようになります。
- 語学は目的ではなく、異なる社会をつなぐための道具であること
- 地方都市や地域プラットフォームにも国際的なチャンスが生まれていること
- 国と国の協力は、最終的には個々人の信頼関係の積み重ねによって支えられていること
2014年に中国に渡ったひとりのウズベキスタン青年は、今やSCOの舞台で中国と中央アジアを結ぶキープレーヤーの一人となりました。その物語は、アジアのどこにいても、自分の言語と経験を生かして国境を越えた役割を担うことができるという可能性を、静かに教えてくれます。
Reference(s):
Uzbek youth at SCO: Home in China, pursuing dreams on the Silk Road
cgtn.com








