世界最高興行収入の中国アニメ「Ne Zha 2」英語版が全米2,500館公開へ video poster
世界興行収入22億ドル超で史上最高のアニメ映画となった中国映画「Ne Zha 2」の英語吹き替え版が、今週、アメリカ全土の映画館2,500館で公開されます。中国発アニメが米国で大規模公開されるこの動きは、国際ニュースとしても映画ビジネスとしても注目すべき出来事です。
このニュースは、国際メディアCGTNのエディズ・ティヤンサン記者が伝えています。
この記事のポイント
- 中国映画「Ne Zha 2」は、世界興行収入22億ドル超で史上最高のアニメ映画に
- 英語吹き替え版が、今週(2025年12月時点)全米2,500館で公開予定
- 中国発アニメが、ハリウッド中心だったアニメ市場の構図を揺さぶる存在に
世界興行収入22億ドル超、「Ne Zha 2」が示したインパクト
「Ne Zha 2」は今年、世界の興行収入が22億ドルを超え、アニメ映画として史上最高の興行収入作品となりました。1本のアニメ作品がここまでの売り上げを記録したという事実は、観客層や地域を超えて広く支持を集めたことを物語っています。
これまで、世界のアニメ映画市場ではハリウッド作品が長く主導的な立場にありました。その中で、中国映画が「史上最高」の座についたことは、アニメ制作の拠点やスタイルが多極化していることを象徴していると言えます。
ビジネスの視点から見ると、22億ドル超という規模は、
- 関連グッズや配信など二次的な収益拡大の可能性
- 続編やスピンオフ、シリーズ化への期待
- 他国市場でのローカライズ戦略の強化
といった波及効果を生み出す規模です。今回の英語吹き替え版の全米公開も、こうしたグローバル展開の一環と位置づけられます。
英語吹き替え版が全米2,500館で公開
「Ne Zha 2」の英語吹き替え版は、今週、アメリカ国内2,500館で劇場公開されます。公開館数2,500という数字は、アメリカ市場において「限定公開」ではなく、一般の観客がアクセスしやすい大規模な公開形態であることを意味します。
今回明らかになっているポイントは次の通りです。
- 作品:世界興行収入22億ドル超の中国アニメ映画「Ne Zha 2」
- 言語:英語吹き替え版
- 地域:アメリカ合衆国
- 公開規模:2,500館で上映
英語吹き替え版での公開は、現地の観客がより気軽に作品に触れやすくするための選択でもあります。字幕ではなく吹き替えを選んだことで、子どもを含む幅広い層にリーチしやすくなり、興行収入の上積みも期待されます。
グローバルアニメ市場にとっての意味
中国のアニメ映画が世界記録を打ち立て、その英語版が全米2,500館で公開されるという流れは、グローバルアニメ市場にいくつかの変化を示唆します。
1. アニメの「中心」が一つではなくなる時代
これまで、世界的な大ヒットアニメと言えば、ハリウッド作品や、限られたスタジオの名前が思い浮かぶことが多かったかもしれません。しかし、「Ne Zha 2」の成功は、制作拠点や言語の違いを超えて、さまざまな地域から世界レベルのヒットが生まれる時代に入っていることを印象づけます。
こうした流れは、
- 観客にとっては、より多様な物語や表現に触れる機会の拡大
- クリエイターやスタジオにとっては、新しい競争と協業のチャンス
につながっていきます。
2. ローカライズ戦略の重要性
今回、英語吹き替え版が全米で広く公開されることは、作品そのものの力に加えて、ローカライズ戦略の重要性を示しています。言語、吹き替えの質、宣伝の仕方など、現地の観客の習慣に合わせた工夫が求められていると言えるでしょう。
特にアニメ作品は、家族や子どもと一緒に楽しむケースも多く、吹き替え版の有無が興行成績を左右しやすいジャンルでもあります。「Ne Zha 2」の全米展開は、その典型例となりそうです。
日本の読者・ビジネスへの示唆
日本の読者にとって、このニュースは単なる海外映画情報にとどまらず、いくつかの示唆を含んでいます。
1. コンテンツ競争のフィールドは「世界」
アニメを含む映像コンテンツの競争環境は、もはや国内完結ではなく、最初から世界市場を視野に入れる流れが強まっています。中国のアニメ映画が世界記録を更新し、米国でも大規模公開されるという事例は、その現実を具体的な数字で示すものです。
2. 観客としての選択肢が増える
海外では、中国発を含む多様なアニメ作品が英語版などを通じて広く上映されつつあります。日本でも今後、配信サービスや映画祭などを通じて、こうした作品に触れる機会が増えていく可能性があります。
新しいタイプのアニメ作品が次々と登場することで、私たちの「面白い」と感じる基準や、物語に求めるものも少しずつ変わっていくかもしれません。
「Ne Zha 2」から見えるこれから
「Ne Zha 2」は、
- 中国発アニメが世界の興行記録を塗り替えたこと
- 英語吹き替え版が全米2,500館で公開されること
という二つの点で、2025年の国際ニュースの中でも象徴的な存在になっています。
アニメは、言語や国境を超えて共有しやすいカルチャーの一つです。この作品の動向を追うことは、映画ファンにとってだけでなく、グローバルな文化やビジネスの変化を読み解くうえでも、一つの手がかりになると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








