青島「東方影都」とSCO映画テレビ週間がつくる文化のシルクロード video poster
リード:青島から広がる「文化のシルクロード」
国際ニュースとしても注目されるSCO映画テレビ週間が今週開幕し、中国の映画拠点「青島・東方影都」が新たな文化交流のハブとして存在感を高めています。アジアとユーラシアをつなぐ「文化のシルクロード」の実像を、日本語ニュースとして整理します。
SCO映画テレビ週間とは何か
今回のSCO Film and Television Week(SCO映画テレビ週間)は、映画やドラマを通じて国と地域をつなぐことを目的としたイベントです。会場には各国から映画人やクリエイターが集まり、レッドカーペットにAクラスのスターが登場し、まさに「華やかな外交のステージ」となっています。
映画上映だけでなく、共同制作の相談、配信プラットフォームとの商談、若手クリエイター向けの交流プログラムなど、エンターテインメント産業を総合的に結びつける場として位置づけられています。
「東洋のハリウッド」青島・東方影都の存在感
舞台となっている青島のOriental Film Metropolis(東方影都)は、中国沿海部・青島に整備された大規模な撮影拠点です。その規模と設備の充実ぶりから、「中国のハリウッド」あるいは「東洋のハリウッド」と呼ばれています。
特徴的なのは、映画スタジオ、屋外セット、ポストプロダクション(編集や特殊効果)、さらには観光・商業施設までが一体となっている点です。作品づくりからプロモーション、ファン向けイベントまでを1カ所で完結できるため、SCO参加国や地域との共同制作の「バックロット(裏方の制作基地)」として機能しつつあります。
SCOパートナーシップが変えるグローバルエンタメ
SCO映画テレビ週間を通じて、青島・東方影都とSCOのパートナーとの間で、さまざまな形の協力が進んでいます。これは単なる映画祭ではなく、今後のエンターテインメントの「つくり方」そのものを変える動きとして注目されています。
1. 共同制作とストーリーテリングの多様化
複数の国と地域が資金や人材を出し合う共同制作は、SCOの枠組みの中でいっそう現実味を帯びています。青島・東方影都を拠点に撮影・編集を行うことで、コストや制作工程を共有しやすくなり、文化や言語の違いを生かした物語づくりがしやすくなります。
- 複数言語版の同時制作
- 各国の歴史や風景を組み合わせた作品
- 俳優やスタッフのクロスオーバー出演
こうした動きは、従来の「ハリウッド中心」の物語とは異なる視点を世界に提示し、新しい国際ニュースとしても取り上げられる可能性があります。
2. ロケ誘致と観光・都市ブランディング
青島・東方影都で撮影された作品が各国で公開・配信されることで、青島という都市そのものも「映像を通じて知る観光地」として発信されます。街並みや海辺の風景、近代的なスタジオ群がスクリーンに登場することで、作品ファンが実際に訪れたい場所として記憶されていきます。
映画・ドラマのロケ地が観光スポットになる現象は、日本でもよく見られます。青島とSCO参加国や地域の連携は、その国際版ともいえる動きであり、今後の都市戦略としても注目されます。
日本の視聴者・クリエイターにとっての意味
では、この「文化のシルクロード」は、日本とどのように関係してくるのでしょうか。いくつかのポイントが考えられます。
- 配信プラットフォームを通じて、SCO枠組みで制作された作品に日本からアクセスしやすくなる可能性
- 日本の制作会社やクリエイターが、青島・東方影都を活用した国際共同制作に参加する余地
- アジア内でのコンテンツ消費が増えることで、日本の作品の見られ方も変わっていく可能性
国際ニュースとして報じられる文化交流は、数年後に「自分が見ているドラマや映画のラインアップ」に反映されることが多くあります。今回のSCO映画テレビ週間も、その起点の一つと見ることができます。
これからの「文化のシルクロード」をどう見るか
青島・東方影都を舞台にしたSCO映画テレビ週間は、映画ビジネスだけでなく、人と人、都市と都市をつなぐ文化外交の場として機能しつつあります。レッドカーペットに並ぶスターの華やかさの裏側で、スタジオや会議室では、次の時代のエンターテインメントの地図が静かに描かれていると言ってよいでしょう。
日本にいる私たちにとっても、「どの国や地域の物語を、どんな視点で見るのか」という問いは、これからさらに重要になります。青島発の「文化のシルクロード」は、その問いを考えるための格好のケーススタディになりそうです。
ニュースの見出しだけで終わらせず、そこで生まれている作品や人の流れに目を向けることが、グローバル志向の読者にとっての次の一歩になるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








