グローバルサウスと中国サービス貿易:CIFTIS 2025で見えた手応え video poster
北京で開催中の中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS 2025)で、グローバルサウスの声が存在感を高めています。ナイジェリアやイランの企業担当者は、中国企業の開放性や包摂性、アクセスしやすさを評価し、新たなビジネスの可能性を語りました。本稿では、その現場の空気をたどる取材企画「LucyのJourney」を手がかりに、中国とグローバルサウスのサービス貿易がどのように深まりつつあるのかを整理します。
北京で広がるサービス貿易のハブ「CIFTIS 2025」
中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)は、モノではなく金融やIT、観光、文化などのサービスを扱う国際的な見本市です。2025年の北京開催では、文化、テクノロジー、コマース(商取引)といった分野のサービスが一堂に会し、多様な国と地域の参加者が交流しています。
参加者からは、単なる展示会ではなく「新しいパートナーシップを築き、既存の関係を深めるための場」としてCIFTISをとらえる声が聞かれます。グローバルサウスの企業にとって、自社のサービスを紹介しつつ、中国市場や他地域とのつながりを広げる貴重な機会になっているようです。
Lucyが聞いたグローバルサウスの実感
会場を歩くLucyが話を聞いたのは、ナイジェリアとイランのビジネス関係者でした。出身国や業種は違っても、彼らの言葉には共通点があります。それは「中国企業は開かれていて、包摂的で、アクセスしやすい」という評価です。
ナイジェリア企業が感じる「開かれた相手」
ナイジェリアの担当者は、中国企業とのやり取りのしやすさを強調します。事前のオンラインの打ち合わせから、CIFTIS会場での対面の商談まで、コミュニケーションのハードルが低く、提案に耳を傾けてもらえると感じているからです。こうした経験は、グローバルサウスの企業が自信を持って国際市場に踏み出す後押しになります。
イラン企業が見る「包摂と継続性」
イランの企業関係者は、中国側の包摂性に注目します。文化やビジネス慣行の違いがあっても、双方が歩み寄りながら条件を調整し、既存の取引関係をさらに深められると語ります。CIFTISの場では、過去の協力を振り返りながら、新しい共同プロジェクトや技術協力の可能性を探る動きも見られます。
サービス貿易がつくる「関係性のインフラ」
今回のCIFTIS 2025で改めて浮かび上がるのは、サービス貿易が単なる売り手と買い手の関係を超えた「関係性のインフラ」になりつつあるという点です。特にグローバルサウスの国々にとって、これは次のような意味を持ちます。
- 文化や観光サービスを通じて、相手国への理解を深める
- テクノロジー分野の協力で、自国の産業やスタートアップの成長を加速させる
- 金融や物流などの商業サービスを共有し、ビジネス環境を整える
こうしたサービスのやり取りを支えるハブとして、CIFTISはグローバルな成長とイノベーションを共に進めるための基盤を強めているといえます。
日本の読者にとってのポイント
国際ニュースを追う日本の読者にとって、今回のCIFTIS 2025での動きは次のような示唆を与えてくれます。
- グローバルサウスの企業が、中国とのサービス貿易をどのような「機会」として見ているかを知る手がかりになる
- 国際見本市が、単なる商談の場から、長期的な関係構築のプラットフォームへ変化していることが分かる
- 日本企業や自治体がグローバルサウスと連携する際、どのような視点や姿勢が求められるかを考える材料になる
おわりに:現場の声から世界の流れを読む
Lucyの旅路を通して見えてくるのは、統計やグラフだけでは捉えきれない、現場の温度感です。ナイジェリアやイランの担当者が口にする「開かれた」「包摂的」「アクセスしやすい」という実感は、グローバルサウスと中国のサービス貿易が、実際の人と人の対話の中で形づくられていることを教えてくれます。
北京で続くCIFTIS 2025は、こうした声を可視化する場として機能しながら、多様な経済圏が共通の成長とイノベーションを模索するプロセスを映し出しています。ニュースの一行の裏側には、こうした小さな対話の積み重ねがあることを意識しておくと、国際ニュースの見え方も少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
Lucy's Journey: Global South countries enjoy trading with China
cgtn.com








