ダーバン映画関係者が語る中国映画産業の台頭と南アとの共同制作への期待 video poster
南アフリカの映画業界で活動するサキレ・グメデ氏(ダーバン国際映画祭コーディネーター)が、中国映画産業の著しい発展を評価し、自国の映画産業の成長と中国との共同制作への意欲を語りました。国際ニュースとしても、アフリカと中国の映像協力の行方が注目されています。
中国映画産業の成長を「顕著」と評価
グローバルな映画市場が変化を続けるなか、グメデ氏は中国の映画産業について、ここまでの歩みを「著しい発展」と表現し、高く評価しています。中国映画産業が短期間で存在感を強めてきたことが、南アフリカの映画専門家の目にも印象的に映っているといえます。
中国映画の成功は、単に商業的な意味だけでなく、アジア発の物語や表現が世界の観客に届きやすくなっていることの象徴でもあります。グメデ氏の視点は、そうした変化をアフリカ側から見つめる一つの窓といえるでしょう。
「まだ発展の途上」にある南アフリカ映画業界
一方でグメデ氏は、南アフリカの映画産業について、なお発展のプロセスにあると率直に認めています。自国の映画産業が成長の途中にあるからこそ、中国映画産業の成功から学びつつ、自国の強みを生かす必要があるという視点です。
こうした自己認識は、悲観ではなく、これからどのように産業を育てていくのかを考える出発点でもあります。制作環境や人材育成、国際的な発信力など、南アフリカの映画産業にはこれから伸ばしていく余地が多く残されていることを示唆しています。
中国と南アフリカの共同制作を模索
グメデ氏は、中国と南アフリカの映画共同制作の可能性を探りたいという意向も示しています。中国と南アフリカの制作会社やクリエイターが協力し、企画や資金、人材を共有しながら作品を生み出していくイメージです。
中国と南アフリカの共同制作が実現した場合、次のような効果が期待できます。
- 両国の観客に向けた作品づくりにより、上映市場と視聴者の幅が広がる
- 撮影・編集・視覚効果などの技術やノウハウを共有し合える
- スタッフや俳優の交流が進み、新しい表現や物語が生まれる
- アフリカと中国それぞれの社会や文化を、多面的に描くきっかけになる
こうした共同制作は、エンターテインメントとしての楽しさに加えて、文化交流や相互理解を深める役割も担い得ます。グメデ氏の発言は、その第一歩となる可能性を示していると言えるでしょう。
グローバル映画産業とアフリカ・中国の新しい関係
2025年現在、世界の映画産業は、配信サービスの普及や観客のニーズの変化などにより、多様な地域の作品が注目される時代になっています。そのなかで、中国映画産業の成長と、南アフリカのような新興市場の動きは、国際ニュースとしても見逃せないテーマです。
今回のグメデ氏のコメントは、アフリカと中国のあいだで、映画や映像を通じた協力の可能性が意識されていることを示しています。今後、ダーバン国際映画祭のような場が、中国と南アフリカのクリエイターをつなぐハブとしてどのように機能していくのかも注目されます。
日本の視聴者にとっての意味
こうした中国と南アフリカの映画協力は、日本の視聴者にとっても無関係ではありません。共同制作が進めば、アフリカと中国双方の視点を取り入れた作品が、映画館や配信プラットフォームを通じて日本にも届く可能性があるからです。
アジアやアフリカ発の物語に触れることは、ニュースだけでは見えてこない世界の現状や価値観を理解する手がかりになります。世界やアジアの動きを日本語で知りたい読者にとって、今回の動きは、これからどんな作品が生まれてくるのかを想像しながらフォローしたいトピックといえるでしょう。
中国映画産業の発展を正面から評価しつつ、自国の課題と可能性を見据え、共同制作という具体的な協力の道を探ろうとするグメデ氏の姿勢は、これからの国際映画産業の一つの方向性を象徴しているようにも見えます。今後、中国と南アフリカのスクリーン発の物語が、私たちの視野をどのように広げてくれるのかに注目したいところです。
Reference(s):
Durban film professional praises rise of China's film industry
cgtn.com








