上海が光に包まれる 中秋節と国慶節を祝うライトフェスの夜 video poster
上海が光に包まれる 中秋節と国慶節を祝うライトフェスの夜
中国・上海で開催された第2回上海国際ライトフェスティバルが、国慶節の連休と中秋節を祝うイベントとして街をやわらかな光で包み、市民と観光客に新しい夜の過ごし方を提案しました。
国慶節と中秋節を彩る第2回上海国際ライトフェスティバル
第2回上海国際ライトフェスティバルは、国慶節の連休と中秋節を祝う取り組みとして行われ、会期中は10月18日まで毎晩、レーザーやライトによる華やかな演出が続きました。期間中の上海は、いつもの高層ビル群に加えて、祝祭ムードに包まれた光の都市としての表情を見せました。
中秋節は、家族や友人と月を眺めながら団らんを楽しむ伝統的な行事です。そこに光のアートが加わることで、古くからの祝祭文化と現代的な演出が重なり、世代や国境を超えて共有しやすい風景が生まれています。
16区のランドマークが夜ごとに変身
今回のライトフェスティバルの特徴は、上海市内16の区にある重要なランドマークが一斉に光で彩られたことです。中心部だけでなく、各エリアの象徴的な場所が会場となり、街全体が光のネットワークのようにつながりました。
レーザー光線や色彩豊かなライトアップが毎晩点灯し、観光客と地元の人びとは、その中を歩きながら光に包まれるような感覚を楽しみました。通勤帰りにふと足を止めて眺める人、家族で記念写真を撮る人、SNSに投稿する若い世代など、楽しみ方もさまざまです。
「没入型」の光の体験がもたらすもの
このライトフェスティバルは、単に夜景を眺めるイベントというだけでなく、訪れた人が光の空間の中に入り込み、時間と体験を共有する場にもなりました。観光客にとっては、名所を「見る」だけでなく、その場所で過ごした夜そのものが旅の記憶になります。
一方、上海で暮らす人びとにとっては、見慣れた街の風景が期間限定で変化することで、自分の住む都市を改めてとらえ直すきっかけにもなります。仕事や学業で忙しい日常のなかでも、少し立ち止まって夜空と光を見上げる時間が生まれることは、都市生活の質を高める試みと見ることができます。
都市ブランディングと夜のにぎわい
こうしたライトフェスティバルは、文化イベントであると同時に、都市のブランドづくりや夜間の経済活動を活性化する役割も担っています。飲食店や商業施設の利用が増えれば、街のにぎわいが生まれ、観光資源としての魅力も高まります。
中国の大都市である上海は、ビジネスと金融の拠点であると同時に、文化や観光の発信地としての顔も持っています。光とアートを組み合わせた今回のようなイベントは、その両方の側面をつなぎ、国際都市としての存在感を示す一つの方法と言えます。
日本の読者にとってのヒント
日本各地でも、イルミネーションやプロジェクションマッピングを活用したイベントが広がっていますが、上海のように複数の区やランドマークを巻き込み、都市全体で祝祭を共有する試みは、今後の参考になる部分が多いのではないでしょうか。
祝祭と日常、観光客と生活者の視点をどう両立させるかは、多くの都市が共通して抱えるテーマです。海外の都市でどのように祝日や伝統行事がデザインされているのかを知ることは、自分が暮らす街のあり方を考えるヒントにもなります。
今年の第2回上海国際ライトフェスティバルはすでに終了しましたが、光に包まれた上海の夜の風景は、参加した人びとの記憶にしばらく残り続けるはずです。そして次の祝祭シーズンには、どのような形で街が変身するのか。国際ニュースとしても、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Shanghai bathed in soft glow to celebrate Mid-Autumn Festival
cgtn.com








