海南・海口の騎楼老街で無形文化遺産ショー 切り紙とファッション融合 video poster
中国南部の海南省海口市にある歴史的な観光地、騎楼老街で、地元の無形文化遺産をテーマにしたランウェーショーが最近開かれました。中国の切り紙アートと現代的なファッションやマーケットの感覚を組み合わせ、伝統文化を新しい形で表現する試みです。
歴史ある街並みがステージに
騎楼老街は、海口市内に残るアーケード建築の街並みで、古い商店街の雰囲気を色濃く残した歴史的なエリアです。今回のイベントでは、その通りがそのままランウェーとなり、観客は建物の装飾や街灯とともにショーを楽しめるように演出されました。
切り紙アートとファッションの出会い
ショーの特徴は、中国の切り紙アートを洋服やアクセサリーのデザインに取り入れた点です。切り紙は、紙を細かく切り抜いて模様や絵柄を表現する伝統的な工芸で、地域の無形文化遺産として受け継がれてきました。
今回のランウェーでは、この切り紙のモチーフや線の美しさを、現代的なシルエットや色づかいと組み合わせることで、日常のファッションとして身に着けられるスタイルに仕上げています。伝統技法をそのまま保存するのではなく、市場のトレンドと結びつけることで、より多くの人に届く形を探った取り組みと言えます。
無形文化遺産を「見る」から「使う」へ
無形文化遺産とは、工芸技術や祭り、音楽、舞踊、口承の物語など、形のない文化的な営みを指します。今回の騎楼老街でのイベントは、そうした地元の無形文化遺産を広く一般の人々に紹介することを目的として行われました。
博物館で静かに鑑賞する文化から一歩進み、服として着たり、街の風景の中で体験したりすることで、生活に溶け込む文化として再発見してもらう狙いがあります。作り手にとっても、新しい需要やコラボレーションのきっかけにつながる可能性があります。
観光地の価値を高める取り組み
国際ニュースという視点で見ると、歴史的な街並みと無形文化遺産を組み合わせた今回のようなイベントは、観光地の価値を高める取り組みとして注目できます。単に写真映えするスポットを用意するのではなく、その土地に根付いた技術や物語をどう見せるかが問われているからです。
騎楼老街のような場所で文化イベントを行うことは、地域のクリエイターや職人が活躍する場を生み出し、観光と文化振興の両方につながる取り組みとして期待されます。
日本の地域づくりへのヒントにも
伝統工芸とファッション、歴史的な街並みと現代のマーケット感覚という組み合わせは、日本各地の地域づくりにも通じるテーマです。伝統を守るだけでなく、使い方や見せ方を更新していくことが、次の世代に文化をつなぐ鍵になりそうです。
海南省・海口市の騎楼老街で行われた今回の無形文化遺産ショーは、アジアの都市が文化と経済をどのように結びつけていくかを考えるうえでも、興味深い事例と言えるでしょう。
Reference(s):
Hainan Qilou Old Street presents intangible cultural heritage show
cgtn.com








