中国の成語Carp leaping over the Dragon Gateが人気文化IPに 山西省Hejin市 video poster
中国の成語Carp leaping over the Dragon Gateをテーマにしたグッズが、山西省のHejin市で人気の文化IPとして注目を集めています。地元の歴史と中国文化の物語を、今の生活になじむ形で楽しめる動きとして、2025年現在注目しておきたいトレンドです。
Carp leaping over the Dragon Gate──成功への飛躍を象徴する物語
Carp leaping over the Dragon Gateは、鯉が激しい流れをさかのぼり、龍門と呼ばれる急流の関門を飛び越えることで龍になる、という中国の寓話に由来する成語です。大きな試練を乗り越え、思い切った飛躍を遂げることの象徴とされ、「成功への変身」を意味する表現として使われてきました。
試験、仕事、起業など、自分の限界を超えて挑戦するときの合言葉のような存在であり、日本語で言う「登竜門」に近いイメージだと考えると分かりやすいかもしれません。
山西省Hejin市、「龍門」と呼ばれた土地から生まれた文化IP
この成語は、山西省のHejin市に由来するとされています。古代、この地域は龍門と呼ばれており、まさに鯉が飛び越える象徴的な場所として語り継がれてきました。
そのHejin市で、今Carp leaping over the Dragon Gateのモチーフを前面に押し出した文化IPが生まれています。歴史と伝承に根ざした物語が、現代のデザインや商品企画と結びつき、街の新しい顔になりつつあります。
ガラス釉、麦わら、漆、ペーパーウェイト──広がるグッズ展開
Hejin市では最近、このモチーフを生かした多彩なグッズが登場しています。ラインナップは次のようなものです。
- 釉薬のかかった装飾品(glazed decorations)
- 素朴な質感が魅力の麦わら絵画(wheat straw paintings)
- 伝統工芸の技が光る漆器(lacquerwares)
- デスク周りで存在感を放つ文鎮(paperweights)
いずれも鯉が龍門を跳び越える瞬間をモチーフにしながら、中国の文化遺産のエッセンスを取り入れたデザインになっており、地元の住民や観光客に好評だとされています。インテリアとして飾ったり、試験や昇進を目指す人への贈り物にしたりと、日常の中で物語性を楽しめる点も人気の理由と言えそうです。
なぜ今、「文化IP」としてヒットしているのか
こうしたCarp leaping over the Dragon Gateグッズが人気を呼んでいる背景には、次のような要素が重なっていると考えられます。
- 分かりやすいストーリー性とポジティブな象徴性(努力と飛躍)
- 地元の歴史と結びついた「ここだけ」の物語
- 伝統工芸や素材を生かしつつ、現代の生活空間にも合うデザイン
- 小さな雑貨として、旅行の記念品やギフトに選びやすいサイズ感
特に、将来への不安やキャリアチェンジに直面しやすい若い世代にとって、「飛躍」や「変化」を前向きに捉えさせてくれる象徴は、実用性以上の意味を持つ存在になり得ます。デスクの片隅に置かれたペーパーウェイトが、「次の一歩を踏み出そう」というささやかな後押しになる、という見方もできるでしょう。
物語をどう生かすか──これからの展開に注目
Carp leaping over the Dragon Gateは、もともとことわざとして語られてきた物語ですが、Hejin市ではそれを文化IPとして可視化し、誰もが手に取れる形に変えつつあります。今後、ストーリーを丁寧に伝える展示や体験型イベント、デジタルコンテンツなどと組み合わせていけば、より深く楽しめる地域ブランドとして成長していく可能性もあります。
一つの成語から始まった小さなグッズの動きは、伝統文化と現代のクリエイティブ産業をどう結びつけるかを考えるうえで、示唆に富んだケースと言えそうです。2025年の今、私たちの身近な街でも、どんな物語が新たな文化IPとして生まれうるのか、改めて目を向けてみたくなります。
Reference(s):
cgtn.com








