砂漠が「黄金のオアシス」に 中国・ミンニン鎮の緑の貧困脱却モデル
砂漠のように乾いた土地が、持続可能な「黄金のオアシス」へと生まれ変わりつつあります。中国北西部・寧夏回族自治区銀川市のミンニン鎮では、ここ数年、環境を守りながら暮らしを良くする取り組みが進み、エコな産業を通じた貧困脱却のモデルとして注目されています。本記事では、この動きを日本語ニュースとして分かりやすく整理します。
ミンニン鎮とはどんな場所か
ミンニン鎮は、中国北西部の寧夏回族自治区の省都・銀川市にある町です。かつては雨が少なく、土壌もやせた「乾いた砂漠」のような環境で、人びとの暮らしは厳しいものでした。
しかし近年、この町は大きく変わりつつあります。東西協力の枠組みを生かしながら、環境に配慮した産業を育てることで、貧困脱却と地域の再生を同時に進めているのです。
「緑の山と清らかな水は宝物」という発想
ミンニン鎮の変化の背景には、「澄んだ水と青い山はかけがえのない財産である」という考え方があります。これは、自然環境を守ることと経済発展を対立させるのではなく、両立させようとする発想です。
ミンニン鎮では、この理念に沿って、自然を消費するのではなく、自然の回復力を生かしながら地域の価値を高めていく取り組みが行われています。
東西協力とグリーン産業が生んだ変化
ミンニン鎮の取り組みを支えたのが、中国の東西協力です。比較的資源や技術が豊かな東部地域と、内陸の西部地域が連携し、人材やノウハウ、資金などを共有することで、持続可能な開発を後押ししています。
その中で、ミンニン鎮は次のような方向性で発展を進めてきました。
- 砂漠化した土地の植林や土壌の改善などによる生態系の回復
- 環境に配慮した農業や観光など、グリーン産業の育成
- 新しい産業での雇用創出を通じた、住民の安定した収入の確保
こうした取り組みの結果、かつては不毛の地とみなされていた地域が、今では緑が広がるオアシスのような景観と、新しい産業が共存する「黄金のオアシス」として語られるようになっています。
貧困脱却と持続可能な発展のモデルに
ミンニン鎮は、貧困対策と環境保護を切り離さずに進めてきた点で注目されています。生態系の回復そのものが、将来の産業基盤となり、住民の生活を支える土台にもなっているからです。
単に支援金を配るのではなく、グリーン産業を育てることで、長期的に自立できる地域経済をつくる。このアプローチは、ミンニン鎮を、エコロジーとエコノミーを両立させた貧困脱却モデルとして位置づけています。
日本の読者にとっての意味
気候変動や地域の過疎化など、持続可能なまちづくりは日本でも大きな課題です。その中で、かつて「乾いた砂漠」だったミンニン鎮が、東西協力とエコ産業によって「黄金のオアシス」へと変わった事例は、多くの示唆を与えてくれます。
自然環境を守りながら、地域の仕事と暮らしをどうつくるのか。ミンニン鎮の取り組みは、中国の地方都市のニュースであると同時に、アジア全体、そして日本の地域づくりを考えるヒントとしても、これからますます注目されそうです。
Reference(s):
From barren to beautiful: Minning Town's green rise in Ningxia
cgtn.com








