重陽節と梵淨山:中国の伝統行事を自然の絶景とともに video poster
中国の伝統行事・重陽節と、世界自然遺産に登録された貴州省の梵淨山。そのつながりを通じて、「人と自然の調和」と高齢者を敬う文化を考えます。
重陽節とは?高齢者を敬い、山に登る中国の伝統行事
重陽節(Chongyang Festival)は、古くから受け継がれてきた中国の伝統行事です。旧暦の9月9日にあたり、2025年は10月29日がその日でした。この日は、高齢者を敬うこと、そして山に登って体を動かすことを通じて、長寿と健康を祈る日とされています。
重陽節の背景には、「人と自然の調和」という古くからの思想があります。山に登り、自然に身を置くことで、自分自身の体と心を見つめ直し、自然とのつながりを感じるという考え方です。こうした文化的な価値が評価され、重陽節は2006年に国家級の無形文化遺産に登録されています。
「人と自然の調和」を体現する山登り
重陽節の大きな特徴は、「高齢者への敬意」と「山登り」という二つの行動が結びついていることです。静かに考えてみると、そこには現代にも通じるメッセージが含まれています。
- 高齢者を敬い、感謝を伝えること
- 山に登り、体を動かして健康を保とうとすること
重陽節は、高齢者を「支えるべき存在」としてだけでなく、「ともに自然を楽しみ、時間を共有する相手」として見つめ直す機会でもあります。世代を超えて一緒に山を歩くことは、家族や地域のつながりを確かめる時間にもなります。
世界自然遺産・梵淨山 雲海に包まれる中国南西部の自然
こうした重陽節の精神を体感できる場所として注目されているのが、貴州省銅仁市にある梵淨山です。梵淨山は、ユネスコの世界自然遺産に登録されている山で、中国南西部に広がる豊かな自然を象徴する存在とされています。
梵淨山の魅力の一つが、山を覆う壮大な雲海です。雲の上に浮かんでいるかのような光景は、日常生活から少し離れた静けさとスケールの大きさを感じさせます。そこには、人の手があまり入っていない「手つかずの自然」の美しさが残されており、自然と向き合う時間を与えてくれます。
重陽節のように、「人と自然の調和」を重んじる文化と、梵淨山のような自然環境は相性がよく、山を歩きながらその思想を体で感じることができます。
2025年の重陽節を振り返り、これからを考える
2025年の重陽節は、すでに10月29日に過ぎました。しかし、その意味や価値は、年に一度の行事として終わるものではありません。高齢者を敬い、自然の中で心身を整えるという重陽節のエッセンスは、日常の中にも取り入れやすいものです。
たとえば、高齢の家族や身近な人とゆっくり話す時間をつくることや、近くの山や公園を歩いてみることも、「人と自然の調和」を意識する一歩になります。特別な行事の日だけでなく、普段の生活の中でどう実践していくかという視点が問われています。
中国の重陽節や梵淨山にまつわる話は、日本を含む他の社会にとっても、「高齢者をどう支え、自然とどう付き合うか」という問いを投げかけます。国や地域が違っても、世代を超えたつながりや自然へのまなざしを大切にしたいという思いは、多くの人に共通するものです。
国際ニュースや各地の文化を日本語で知ることは、自分の暮らし方や価値観を静かに見直すきっかけにもなります。重陽節と梵淨山の物語を通じて、「長寿」「健康」「自然との共生」というキーワードを、あらためて自分ごととして考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Chongyang Festival: Ascend Mount Fanjing to embrace nature's charm
cgtn.com








