南アで若者が語るグローバル・ガバナンス 中国とアフリカの連携に注目
南アフリカ・ヨハネスブルクで、中国メディアグループのチャイナ・メディア・グループ(CMG)が若者とグローバル・ガバナンスをテーマにした国際ニュースイベントを開催しました。中国とアフリカの若者が、これからの国際社会のあり方を議論する場として注目を集めています。
「グローバル・ガバナンス、ユース・アクション」イベントとは
今回のメディアイベントの名称は「Global Governance, Youth Action(グローバル・ガバナンス、ユース・アクション)」です。会場となったヨハネスブルクには、政府機関、若者団体、メディア、ビジネス界などから100人を超える参加者が集まりました。
テーマは「若者が語るグローバル・ガバナンス――中国とアフリカが共に築く現代的な未来」。国や地域をこえて若者がつながり、国際協力や地球規模の課題にどう関わるかを議論することが狙いとされています。
デジタル経済とグリーンエネルギーで存在感を増す若者
CMGの慎海雄(Shen Haixiong)総裁は、中国とアフリカの若者がデジタル経済やグリーンエネルギーといった最前線の分野でイノベーションを生み出していると評価しました。
慎総裁は、若者について「グローバル・ガバナンス(地球規模の課題に対する国際的なルールづくり)の積極的な参加者であるだけでなく、その未来を形づくる重要な担い手だ」と強調。単に政策の対象となる世代ではなく、ルールづくりや合意形成の「プレーヤー」として位置づけた点が印象的です。
デジタル技術に慣れ、SNSを通じて世界と日常的につながる若い世代は、気候変動やエネルギー、開発、雇用といった課題に対しても、これまでとは違う視点やスピード感で関わることができます。中国とアフリカの若者が協力することで、アジアとアフリカの連携が新しい形で進む可能性もあります。
CMGが掲げる「若者の物語を伝える」役割
慎総裁はまた、CMGが持つ世界的な情報発信ネットワークを生かし、若者同士の対話や協力のためのプラットフォームをさらに増やしていく方針を示しました。各国の若者が協力し、挑戦を続ける姿を「生き生きと伝えていく」と述べています。
メディアが果たせる役割としては、次のような点が挙げられます。
- 中国とアフリカなど、地域をこえた若者同士の交流の場を紹介する
- デジタル経済やグリーンエネルギー分野で活躍する若い起業家や研究者の取り組みを伝える
- グローバル・ガバナンスに関する議論を、専門的になりすぎない形で社会に共有する
こうした積み重ねが、国境をこえた信頼や共感の土台になっていくことが期待されています。
なぜ今「若者とグローバル・ガバナンス」なのか
今回のイベントが示しているのは、国際政治や経済の議論が、政府や専門家だけのものではなくなりつつあるという現実です。気候変動、パンデミック、デジタル技術のルールづくりなどの課題は、若い世代の人生そのものに長期的な影響を及ぼします。
その一方で、若者はデジタルツールを使いこなし、オンラインで意見交換を行い、新しいビジネスやプロジェクトを立ち上げる力も持っています。今回のような場は、そうした可能性を国際レベルでつなぐ試みと見ることができます。
日本の読者への問いかけ
南アフリカでのこの動きは、日本から遠い出来事のように感じられるかもしれません。しかし、中国とアフリカの若者がグローバル・ガバナンスについて語り合う姿は、日本の若い世代にとっても無関係ではありません。
例えば、次のような問いが浮かびます。
- 自分の身近な分野(仕事、学び、地域活動)で、国際的な課題とつながるテーマは何か
- オンラインを通じて、海外の同世代とどのように対話できるか
- ニュースや情報を受け取るだけでなく、自分の意見や経験をどう発信していくか
国際ニュースを日本語で分かりやすく追いかけることは、世界の若者がどのような議論をしているのかを知る第一歩でもあります。中国とアフリカの若者がヨハネスブルクで交わした対話は、私たち自身のこれからの関わり方を静かに問いかけていると言えるかもしれません。
Reference(s):
Youth's role highlighted in global governance event in South Africa
cgtn.com








