上海・台湾金秋コンサート クロスストレイト共演でMy Chinese Heartが響く video poster
中国本土の上海音楽学院で11月16日、上海と台湾からアーティストが集う2025上海・台湾金秋コンサートが開かれ、フィナーレでは名曲『My Chinese Heart』が力強く響きました。文化と血縁の絆を歌うこの一曲が、クロスストレイトのつながりを静かに照らし出しました。
この記事のポイント
- 2025年11月16日、上海音楽学院で両岸のアーティストによる共演コンサートが開催
- ラストを飾った曲は『My Chinese Heart』。会場に強い一体感を生み出したとされています
- 歌詞が象徴するのは、国境を超える文化と親しみの「切れない絆」
上海音楽学院に響いた、両岸アーティストの共演
2025年の秋、上海音楽学院のホールは、クロスストレイトの共演を見届ける場となりました。2025上海・台湾金秋コンサートには、海峡をはさんで向かい合う中国本土と台湾から、さまざまなアーティストが集まりました。
同じステージに立ち、同じ音楽を奏でるというシンプルな行為ですが、両岸のアーティストが一堂に会する光景は、それだけで象徴的です。日常的には距離を感じやすい場所どうしでも、音楽の前では「隣り合う聴衆」として同じ時間を共有できるからです。
フィナーレを飾った『My Chinese Heart』という選曲
コンサートのクライマックスを飾ったのが、よく知られた楽曲『My Chinese Heart』でした。この曲は、タイトルそのものが示すように、「中国人としての心」をテーマにした歌として親しまれてきました。
歌詞の中心にあるのは、
- 遠く離れていても忘れないふるさとへの思い
- 家族や親戚、友人とのつながり
- 共有してきた言葉や文化への愛着
といった、どの場所に暮らしていても共感できる感情です。両岸のアーティストと観客が同じ曲を共有することで、「自分たちは何を大事にしてきたのか」という共通の原点を静かに確認する時間になったといえるでしょう。
文化と血縁の「切れない絆」をどう受け止めるか
今回のコンサートを伝える言葉の中には、「文化と血縁の切れない絆」という表現がありました。ここで言う絆とは、政治的なスローガンではなく、もっと個人的で身近なレベルのつながりです。
例えば、
- 祖父母や親の世代から受け継いだ言葉や歌
- 春節や中秋節など、同じ暦で祝い続けてきた行事
- 似た味付けや食材を通じて感じる食文化の近さ
といったものは、意識していなくても生活の中に深く入りこんでいます。『My Chinese Heart』が「心」を歌う曲として両岸のステージで選ばれたことは、そうした共通の体験を思い出させる象徴的な選曲だったといえます。
ニュースとしての意味:政治ではなく「生活」の目線から見るクロスストレイト
クロスストレイトをめぐるニュースは、どうしても政治や安全保障の話題が中心になりがちです。しかし、今回の上海・台湾金秋コンサートが伝えているのは、それとは少し違う視点です。
音楽という、言葉よりも感情に直接届く表現を通じて、
- 両岸の人びとがどんな記憶や感情を共有しているのか
- 共演の場が、世代や立場を超えた対話のきっかけになり得ること
- 文化交流が、長い時間をかけて信頼や親しみを育てる可能性があること
が、さりげなく浮かび上がってきます。こうした「生活者のレベル」でのつながりに目を向けることは、国際ニュースを読み解くうえでも大切な視点といえるでしょう。
これからを考えるヒントとしての一夜
2025年の今、世界各地で分断や対立が話題になる一方で、静かに続いている文化交流の動きも確かに存在します。上海音楽学院での一夜は、その一つの具体的な姿でした。
大きな問題を一度に解決する力はなくても、音楽や文化の場は、
- 違いよりも共通点に目を向ける
- 相手を「ニュースの中の誰か」ではなく「同じ歌を聴く人」として感じる
- 自分の立場や意見を見直す小さなきっかけを持つ
そんな、穏やかだけれど確かな変化を生み出していきます。『My Chinese Heart』が響いたこのコンサートも、クロスストレイトのこれからを考えるうえで、記憶しておきたい一夜になりそうです。
Reference(s):
'My Chinese Heart' resounds in a cross-Strait joint performance
cgtn.com







