貴州の抹茶が世界へ ライブ配信が支える農村振興 video poster
今日取り上げる国際ニュースは、中国南西部の貴州省からです。中国の抹茶の都と呼ばれる銅仁市で、抹茶産業とライブ配信が結びつき、農村振興の新しいモデルが生まれています。
中国・貴州の抹茶が世界へ広がる
日本語で読める中国ニュースとして注目したいのが、貴州省銅仁市の抹茶産業です。2024年、銅仁市では抹茶が1200トン生産され、生産量と販売量の両方で中国国内トップとなりました。
貴州産の抹茶は今や山あいの特産品にとどまらず、米国やカナダ、日本などを含む40以上の国と地域に輸出されています。中国の内陸部から世界のカフェや家庭へと、抹茶の粉が静かに航海を始めているイメージです。
- 2024年の抹茶生産量は1200トン
- 生産量・販売量ともに中国国内で首位
- 米国、カナダ、日本など40以上の国と地域に輸出
銅仁が抹茶の都と呼ばれる理由
銅仁市が中国の抹茶の都と呼ばれる背景には、山地の気候や土壌の条件の良さに加え、加工技術やブランドづくりへの投資があります。大量生産だけでなく品質を高める取り組みによって、海外市場でも評価を獲得しつつあります。
抹茶は粉末状で輸出しやすく、飲料やスイーツ、健康志向の商品など、さまざまな用途に展開しやすいのが特徴です。貴州の抹茶産業は、その汎用性を生かしながら市場を広げています。
ライブ配信が変える農村の風景
この貴州の抹茶ブームを下支えしているのが、若い農家によるライブ配信販売です。スマートフォンの画面をタップして配信ボタンを押すと、山間の茶畑や工場の様子が、そのまま全国や海外の視聴者の元へと届けられます。
配信の中では、茶葉の摘み取りや蒸し、乾燥といった工程を見せながら、味わいや香りの特徴を説明したり、視聴者のコメントにリアルタイムで答えたりします。こうした双方向のやりとりが、商品への信頼感と物語性を高め、購入につながっていると考えられます。
山と街の距離は物理的には変わりませんが、ライブ配信によって心理的な距離はぐっと縮まります。山あいの生活や若者の挑戦が、都市部や海外の消費者の日常会話の中に入り込んでいくのです。
農村振興と若い世代の働き方
貴州の抹茶とライブ配信の組み合わせは、農村振興の一つのかたちとして注目されています。農産品に付加価値をつけ、情報発信の力で市場を広げることで、山間地域でも新たな収入源を生み出すことができます。
同時に、若い世代にとっては、地元にいながらデジタルスキルを活かせる働き方でもあります。茶畑での仕事とオンラインでの発信を組み合わせることで、農業が単なる一次産業ではなく、コンテンツ産業やサービス産業の側面も持ち始めています。
日本の読者へのヒント
抹茶は日本でもおなじみの素材ですが、中国・貴州省のように、地方の特産品とデジタル技術を組み合わせて世界市場を目指す動きは、日本の地域にとっても参考になる点が多いテーマです。
地方の小さな物語を、オンラインでどう魅力的に伝えていくか。国際ニュースとしての貴州の事例は、私たち自身の地域や仕事のあり方を考え直すためのヒントにもなりそうです。
Reference(s):
Guizhou's matcha powers rural revitalization through livestream sales
cgtn.com








