海南島国際映画祭HIIFF Talents 若手監督と投資家をつなぐ新しい場 video poster
中国・海南島で開かれるHainan Island International Film Festival(HIIFF)には、若手映画人に向けたプログラム「HIIFF Talents」が設けられています。監督と映画投資家をつなぐこの国際映画プラットフォームでは、ピッチセッションを通じて新しい才能と企画が業界関係者の前に登場します。国際ニュースとしても、アジアの映画ビジネスの動きを知るうえで注目したい取り組みです。
HIIFF Talentsとは何か
HIIFF Talentsは、Hainan Island International Film Festival内の若手向けプログラムです。映画監督やクリエイターと、資金面を支える映画投資家を結びつけることを目的としています。いわば「クリエイターと投資家の交差点」として機能し、まだ制作途上にある企画を国際的な映画業界に紹介する役割を担っています。
プログラムの中心にあるのが、ピッチセッションです。クリエイターが自分の企画を限られた時間の中で紹介し、投資家やプロデューサー、映画祭関係者などの専門家がそれに耳を傾けます。そこから共同制作の話につながったり、今後の発展に向けた助言が与えられたりすることが想定されています。
ピッチセッションで行われること
HIIFF Talentsのピッチセッションでは、参加クリエイターが自らの映画企画をプレゼンテーションします。ストーリーの核となるアイデアや登場人物の魅力、想定される観客層、制作体制などを、短い時間で分かりやすく伝えることが求められます。
業界の専門家は、そのプレゼンテーションに対して専門的なフィードバックを返します。物語構成やテーマの伝え方、企画の独自性、制作や配給の現実性など、プロの視点からのコメントは、企画を次の段階に進めるうえで重要なヒントとなります。この「プロからのフィードバックがその場で得られる」点が、HIIFF Talentsの大きな特徴です。
二人の若手監督が語る参加経験
HIIFF Talentsには、二人の若手監督も参加し、自身の作品企画をピッチしました。彼らはプログラムに参加した経験を共有しており、その体験からは、若い監督にとってこの場がどのような意味を持ちうるのかが見えてきます。
若手監督の立場から見ると、HIIFF Talentsのような場には次のようなポイントがあります。
- 自分の企画を、業界の共通言語で説明するトレーニングになる
- 投資家や専門家の反応を通じて、企画の強みと課題を客観的に把握できる
- 将来の協業やネットワークづくりのきっかけになる
二人の監督の経験は、才能そのものだけでなく、「伝え方」や「対話」を学ぶことが国際映画の現場では重要だという事実を静かに示しています。
なぜ日本の観客やクリエイターに関係があるのか
こうした海南島国際映画祭の取り組みは、日本の観客やクリエイターとも無関係ではありません。HIIFF Talentsから生まれた企画が完成作品となれば、配信プラットフォームや映画祭、さらには日本の劇場を通じて、私たちが目にする作品になる可能性があります。
また、日本で映画づくりを志す人にとっても、HIIFF Talentsの仕組みは参考になります。アイデアだけでなく、投資家や専門家と対話する視点を持つことが、グローバルな映画制作の現場ではますます重要になっているからです。
これから映画を目指す人への示唆
HIIFF Talentsのような若手支援プログラムから、次のようなポイントを自分の活動に応用することができます。
- 企画を一言で説明できる「核」を言語化しておく
- 他者のフィードバックを前提に、企画を柔軟に磨き続ける
- 作品づくりと同じくらい、「出会いの場」に参加することを重視する
二人の若手監督の参加経験は、アジアの映画シーンで生まれつつある新しい動きを象徴しています。海南島国際映画祭のHIIFF Talentsは、作品だけでなく、その背後にいる人と人とをつなぐ国際ニュースとしても注目したいプラットフォームだと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








