中国本土・浙江の徳清で「江南の源」文化遺産パーク開園へ
中国本土・浙江省の徳清県で、新たな文化拠点「『江南の源』文化遺産パーク」が近く開園する予定です。点在する古村と遺跡をひとつの“体験の場”としてつなぎ、千年単位の地域文化を現代の来訪者に伝える試みとして注目されています。
「江南の心と魂」を、歩いてたどる設計
このパークの特徴は、展示施設を単体で置くのではなく、地域に根付いてきた集落と自然景観の“元の文脈”を生かしながら、複数の「起源」を編み上げている点です。没入型の展示(体験を通じて理解を促す展示手法)を通じて、江南の歴史の層を一枚ずつめくるような構成を目指しているとされています。
5つの古村を結ぶ「線」としての文化遺産
文化遺産パークは、次の5つの古村を結びます。
- 舎橋村(Sheqiao Village)
- 安全山(Anquanshan)
- 楊口村(Yangkou Village)
- 小山漾(Xiaoshan Yang)
- 東山村(Dongshan Village)
これらの村々は、地域の歴史・文化サイトを共有してきたとされ、原始磁器(proto-porcelain)の窯跡、古橋、さらには真珠養殖の起源に関わる要素まで、複数のテーマが一帯に重なります。点としての遺跡を、線としてつなぎ直す――その発想が、今回の整備の核になっています。
舎橋村跡地では「磁器の起源」に焦点
パーク内の舎橋村跡地に足を踏み入れると、「時間と空間を超えた対話」が始まる――と紹介されています。南西部に位置する「陶磁源博物館(Porcelain Source Museum)」は、徳清の「磁器の起源文化(porcelain-origin culture)」を中心に据え、地域が育んできた陶磁の源流を伝える拠点になる見込みです。
なぜ今、文化遺産パークなのか
2025年のいま、各地で文化資源の“見せ方”が問われるなか、徳清の試みは「保存」だけでなく「理解の導線」をつくろうとしている点が印象的です。古村、窯跡、橋、養殖の起源といった多様な要素を、来訪者が歩きながら関連づけられる設計は、地域史を“自分の体験”として持ち帰るきっかけになりそうです。
開園後は、江南の文化をめぐる新しい入口として、どのように語り直しが進むのか。現地の展示と空間づくりが、来訪者の理解をどう深めるのかが焦点になります。
Reference(s):
New 'Source of Jiangnan' cultural heritage park set to open in Deqing
cgtn.com








