歌う鳳凰冠を自作?木片数百で組む“回転する音楽箱”が話題に video poster
数百個の木製ブロックを組み上げると、くるくる回転して音を奏でる——そんな「鳳凰冠(ほうおうかん)」風のクラフト作品が、2025年12月現在、オンライン上で注目を集めています。短時間で完成するのに、伝統技法の要素まで盛り込まれている点が“刺さる”ポイントになっています。
どんなもの?「回転する鳳凰冠」×音楽箱
話題の中心は、鳳凰冠をモチーフにした回転式の音楽箱です。完成すると冠の造形が立ち上がり、回転しながら音を奏でる仕掛けになっています。
- 素材:多数の木製ブロック
- 特徴:回転ギミック+音楽箱としての再生機構
- 所要時間:およそ2〜4時間で組み立て可能とされています
組み立ての肝は「ほぞ組み」:接着剤に頼らない発想
組み立てには、中国の伝統的な木工技法として知られる「ほぞ」と「ほぞ穴」(部材を噛み合わせて固定する仕組み)が取り入れられています。パーツ同士が合う方向や順番を探りながら進める工程は、いわば“立体パズル”の感覚に近く、作業そのものが体験価値になっています。
デザインの源流は、明代の遺物に着想
この精巧な意匠は、明代の孝靖皇后が所有していたとされる著名な遺物(400年以上前)にインスピレーションを得たものだと紹介されています。伝えられる装飾はきわめて豪華で、たとえば次のような要素が語られています。
- 金の龍:12体
- 鳳凰:9羽
- カワセミの羽の装飾
- 100点以上の宝石の装飾
今回の作品は木製ブロックという別素材での再構成ですが、象徴性の強いモチーフ(龍・鳳凰)を「動き」と「音」に落とし込んだ点が、現代的な翻案として目を引きます。
なぜ今ウケる?“短時間で濃い体験”という設計
2025年のデジタル環境では、短い時間でも没入でき、完成物が映えるコンテンツは拡散と相性がいいと言われます。この鳳凰冠風の音楽箱も、
- 組み立て工程が見せやすい(途中経過が映える)
- 完成後に「回転」「音」がある(動画向き)
- 伝統技法の“手触り”がある(物語として語れる)
という要素が重なり、クラフト好きだけでなく、歴史モチーフやプロダクトデザインに関心のある層にも届きやすい構造になっています。
見て終わらない:伝統モチーフを“体験”に変える動き
遺物の意匠をそのまま鑑賞するだけでなく、現代のプロダクトとして組み立て・可動・音に変換する。こうした流れは、文化財の価値を損なわずに、別の入口(体験)を増やす試みとしても読めます。手を動かすことで細部に目が向き、「なぜこの形なのか」「なぜ龍と鳳凰なのか」と、静かに問いが生まれる点が興味深いところです。
Reference(s):
cgtn.com







