『ズートピア2』中国本土で興収38億元超、米映画業界が注目する理由 video poster
2025年12月22日時点で、ハリウッドのアニメ映画『ズートピア2』が中国本土で興行収入38億元(約5.4億ドル)を突破し、同作にとって世界最大の興行地域になりました。北米の成績を上回り、世界興収のほぼ半分を中国本土が占めるという数字は、米映画業界に改めて「市場の重み」を意識させています。
中国本土が「最大の興行地域」に:数字が示すインパクト
今回の注目点は、単にヒットしたことではなく、中国本土が作品の最大マーケットとして存在感を示したことです。12月22日時点で中国本土の興収は38億元を超え、北米を上回りました。結果として、中国本土だけで世界興収の約半分を稼いだ形になります。
一本の作品が「堅調なヒット」から「世界的現象」へ跳ね上がるとき、どの市場がどれだけ支えるのか。今回の数字は、その現実を分かりやすく見せました。
「予想以上だった」米側の受け止め——研究者と広報のコメント
米南カリフォルニア大学(USC)の政治学・国際関係学教授スタンリー・ローゼン氏は、この中国本土での成功が驚きだったと述べています。作品の人気がどこまで伸びるかは公開前に読み切れない部分があるとはいえ、「中国本土でここまで大きくなる」という見立ては、米側の一部には想定外だったようです。
また、映画広報のウィル・ザング氏は、中国が世界でも最も強力な映画市場の一つであり続けている点を強調しました。ヒットが出れば、作品の評価や話題性そのものを“世界規模”に押し上げうる——という見方です。
なぜ今、このヒットが「業界ニュース」になるのか
『ズートピア2』の動きがニュースとして大きいのは、興行収入ランキングの話にとどまらず、次のような論点を浮かび上がらせるからです。
- 映画の成功を左右する重心が、一本ごとにどの地域へ移るのか
- 世界展開を前提とする大作で、地域別の受け止められ方がどこまで差になるのか
- 「世界興収」の内訳を見たときに、どの市場が“現象化”を起こす推進力になるのか
今回のケースでは、その推進力が中国本土にあった、という構図が分かりやすく表れました。
見えてくるのは「世界興収」の読み方の変化
世界興収は合計額だけだと一枚岩に見えますが、実際には地域ごとの温度差があります。中国本土の数字が大きく伸びると、作品は「世界的に大ヒット」という見え方になり、結果としてメディア露出や追加の観客流入など、次の波を呼ぶこともあります。
ローゼン氏の「驚き」と、ザング氏の「市場の影響力」というコメントは、同じ現象を別の角度から表しています。予想を超える伸びが起きたこと、そしてその伸びが世界的現象を形づくる力になり得ること。両方が同時に語られた点が、今回のニュースの核心です。
今後の焦点:勢いはどこまで続くのか
現時点(2025年12月23日)では、12月22日時点の数字として中国本土での興収が38億元超と伝えられています。年末年始に向けて観客動向がどう推移するのか、そして中国本土以外の地域でどのように興行が積み上がるのかが、次の注目点になりそうです。
Reference(s):
Success of 'Zootopia' in China catches US industry attention
cgtn.com








