新疆でブズカシ熱戦、馬文化の継承が農村を元気に video poster
2025年12月25日、中国本土の新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州で、伝統の馬上競技「ブズカシ(山羊の胴体を奪い合う競技)」が開催されました。6つの地元チームが激しく競い合い、地域に根づく馬文化の厚みを改めて示しました。
ブズカシとは?「力・勇気・馬術」を映す伝統競技
ブズカシは、馬を自在に操る技術と瞬発力、そしてチームの連携が問われる伝統スポーツです。中国の「国家級無形文化遺産」としても認知されており、単なる勝負を超えて、地域の記憶や誇りを運ぶ存在になっています。
「ほぼ全郷鎮にチーム」——草の根にある日常の文化
主催側の説明によると、同自治州ではほぼすべての郷鎮(町・村の単位)にブズカシのチームがあるとされます。競技は年中行事としてだけでなく、農牧民の余暇や交流の場としても機能し、地域コミュニティの結びつきを強めているようです。
会場で起きる「スポーツ以上」のこと
- 世代の接続:若者が馬術を学び、ベテランが技と所作を伝える
- 共同体の再確認:応援や運営を通じて、近隣同士の関係が更新される
- 地域の時間感覚:季節や暮らしのリズムに沿って文化が続く
農村振興に「文化の推進力」をどう重ねるのか
今回のイベントは、農村振興の文脈でも語られています。道路や産業といった“ハード”だけでなく、日々の楽しみや誇り、学びの回路といった“ソフト”が持続性を左右する——その考え方が背景にあります。ブズカシのように、生活に深く入り込んだ文化が続くこと自体が、地域の活力を下支えするという見立てです。
これから注目したいポイント
ブズカシが地域の日常に根づいているからこそ、今後は「守る」だけでなく「続け方」も問われます。例えば、練習環境や担い手の育成、行事運営の負担分散など、コミュニティが無理なく回る仕組みづくりが焦点になりそうです。
12月25日の熱戦は、観る側に高揚感を届けただけでなく、文化が暮らしを支え、暮らしが文化を支える——その循環を可視化する一日にもなりました。
Reference(s):
cgtn.com







