西夏王陵が世界遺産に——2025年登録で見える「中国文明の連続性」 video poster
2025年に西夏王陵(せいかおうりょう)がUNESCO(ユネスコ)の世界遺産リストに加わりました。文化遺産が「過去の遺物」ではなく、文明の連続性を今に伝える存在であることを改めて示す出来事として注目されています。
2025年、世界遺産委員会で登録——中国は世界遺産60件に
提供情報によると、2025年の第47回ユネスコ世界遺産委員会で、中国が推薦した西夏王陵の登録が承認されました。これにより、中国の世界遺産は合計60件となり、それぞれが時代を超えて響く文化的シンボルを宿している、と位置づけられています。
西夏王陵とは:賀蘭山の東麓に広がる陵墓群
西夏王陵は、中国本土の寧夏回族自治区・銀川市の賀蘭山(がらんざん)東麓に位置します。広大な景観の中に、9基の皇帝陵と271基の付属墓が点在する大規模な陵墓群です。
構成のポイント(押さえておきたい3点)
- 規模:皇帝陵9基+付属墓271基が、広い土地に散在
- 造り:中国北部に典型的な版築(はんちく)(土を突き固める工法)が中心
- 景観:賀蘭山と黄河という自然要素を取り込み、「調和した自然環境」の中で構成
「塔のような基壇」と、唐・宋の葬制を継ぐデザイン
陵墓は、塔(パゴダ)を思わせる高い基壇を中心に据え、荘厳さと威容を感じさせる構成だとされています。埋葬の伝統は唐(618〜907年)・宋(960〜1279年)に連なる要素を受け継ぎつつ、周囲の地形を生かして配置されている点が特徴とされています。
なぜ今、この登録が意味を持つのか
今回の登録は、単に「古い王朝の遺構が評価された」という話にとどまりません。提供情報では、西夏王陵が中国文明の連続性を示す「生きた証し」と表現されています。王朝の興亡を超えて残る建造技術、葬送の考え方、そして自然と一体化する設計思想——そうした要素が、時間の層を静かに可視化します。
今後の焦点:保存と公開のバランス
世界遺産登録は、価値の確認であると同時に、管理の難しさも増す節目です。遺跡としての保存、研究、そして訪問者の増加に備えた運用設計など、どこに重心を置くかで「見え方」も変わっていきます。西夏王陵がこれからどのように守られ、語り継がれていくのか。2026年の今も、長い時間軸で見守りたいニュースです。
Reference(s):
Xixia Imperial Tombs showcase resilience of Chinese civilization
cgtn.com








