CES 2026で中国本土の人型ロボットが主役に:家事をこなす「Wanda」 video poster
2026年の家電見本市「CES」(米ラスベガス)で、未来感のあるヒューマノイド(人型)ロボットが大きな注目を集めています。なかでも、中国本土の企業UniX AIが開発したヒューマノイドロボット「Wanda」は、“デモ映え”だけでなく、日常の現場で使うことを強く意識した点が話題になっています。
家の中の「やってほしい」を、まるごと引き受ける設計
Wandaは、家庭内の具体的な作業を想定して設計されたロボットだとされています。紹介されている主な用途は、次のようなものです。
- 皿洗い
- ベッドメイキング
- 洗濯
「ヒューマノイドロボット=研究室や展示会の中の存在」という印象が残りがちな中で、生活動線に入り込むタスクを前面に出しているのが特徴です。
技術だけでなく“所作”も見せる:お茶とカクテル
Wandaは、家事だけでなく、伝統的な中国茶をいれることや、ドリンク(カクテル)を作ることもできるとされています。こうした動きは、単に物を運ぶ・持つといった能力に加えて、手順の多い作業を安定してこなすこと、そして見た目の体験価値(文化的な魅せ方)まで含めて設計されていることを示唆します。
「月100台超」—量産と導入が“次の競争”に
UniX AIによると、同社は現在、顧客に対して毎月100台を超えるヒューマノイドロボットを納入しているといいます。ここで重要なのは、性能の高さそのものだけでなく、継続的に届けられる供給体制と、実際の導入(=働き口)が同時に語られている点です。
「すごいロボットがいる」から一歩進み、「どんな現場に、どれくらいのペースで入っていくのか」という話に移りつつある。CES 2026での注目は、そうした空気感も映しています。
生活・職場に入るほど、問われること
ヒューマノイドが家庭や職場に近づくほど、関心は“できること”から“任せて大丈夫か”へ移っていきます。たとえば、次のような論点は今後さらに比重を増しそうです。
- 安全性:人の近くで動く機械として、予期せぬ接触や転倒をどう避けるか
- 信頼性:毎日の作業で、同じ品質を出し続けられるか
- 運用設計:誰が、どう教え、どうメンテナンスするのか
Wandaのように「家事」や「所作」を前面に出すロボットは、便利さと同時に、こうした現実的な設計思想まで含めて評価される局面に入ってきたと言えそうです。
ひとことメモ
“人型”であることは目的ではなく、道具が暮らしや職場の中に溶け込むための形なのかもしれません。CES 2026での熱視線は、その問いを静かに浮かび上がらせています。
Reference(s):
cgtn.com








