泉州・蟳埔村の花冠「簪花囲」――春節前、海辺の暮らしを彩る無形文化遺産 video poster
福建省泉州の蟳埔(しんぽ)村では、女性たちが生花で作った鮮やかな花冠「簪花囲(ざんほわうぇい)」を身につけ、春節を前に村の空気がいっそう華やいでいます。海の暮らしに根差したこの装いは、国家級の無形文化遺産としても知られ、村を象徴する文化になっています。
蟳埔村で目を引く「簪花囲」とは
蟳埔村で見られる簪花囲は、季節の花々を輪のように編み、頭部をぐるりと囲む花冠です。赤・黄・白・紫などの花が重なり、顔まわりに“光の輪”のような彩りをつくります。
海辺の暮らしが育てた、蟳埔女性の髪型
この花冠は、地元の「蟳埔女性」と呼ばれる漁村の女性たちの伝統的な装いと結びついています。特徴は、丸くまとめたお団子に横向きのかんざしを通し、その周囲を花で飾るスタイル。海とともに生きる日常の中で形づくられてきた、地域の“身だしなみ”でもあります。
春節が近づく今、花がつくる「祝う空気」
春節を控え、春の気配が近づくこの時期、村には祝祭のムードが広がります。簪花囲は、単なる装飾にとどまらず、季節の移ろいと共同体の時間を知らせる存在です。
- 生花を使うことで、季節感が装いにそのまま表れます
- 色彩が村の景色に重なり、祝いの場の雰囲気を立ち上げます
- 型(髪型)が受け継がれ、地域の記憶が日常の中で更新されます
「残す」より「続く」――無形文化遺産としての魅力
簪花囲が示しているのは、文化が“保存されるもの”である以前に、“続いていくもの”だという感覚かもしれません。暮らしのリズム、海辺の生業、季節の花。そうした要素が重なり合い、春節の時期にいっそう鮮やかに立ち上がる――蟳埔村の花冠は、無形文化遺産がいまも生活の中で息づいていることを静かに伝えています。
Reference(s):
cgtn.com








