漠河・北極村の馬そり「マパリ」 生活の足から冬体験へ video poster
中国本土最北端の都市・漠河(Mohe)で、かつて冬の“生活の足”だった馬そり「マパリ(mapali)」が、いまは冬の旅の体験として静かな注目を集めています。
マパリ(mapali)とは? そりで進む、冬の実用交通
マパリは、馬に引かれて走る馬そり(horse-drawn sleigh)の一種です。車輪ではなくそりで滑るため、雪や氷の上でも進みやすいのが特徴だといいます。
漠河のように冬が長い土地では、マパリは長年にわたり地域の人々にとって欠かせない移動手段でした。
「車輪がない」からこそ行ける場所があった
伝えられているところによると、マパリは馬に引かれながら、次のような冬の地形を越えて移動できました。
- 氷の張った場所
- 雪原
- 森林の中
- 凍った川
雪や氷が「障害」ではなく「道」になる季節に、道具の設計そのものが環境に合わせていたことがうかがえます。
初めて乗ると何が新しい? 「揺れるのに速い」不思議
初めて体験する人にとって、マパリは“乗り物の常識”が少し更新される存在かもしれません。乗り心地はでこぼこ(バンピー)だとされる一方、意外なほどスピードが出るといいます。
また、静かに印象に残るのが「快適さ」です。広い雪原や森の中でそりに腰かけていると、視界が開け、冷たい空気の中でもどこかすっきりとリラックスできる——そんな感覚が語られています。
生存のための道具から、冬の体験へ——北極村で起きている変化
現在、漠河の北極村(Beiji Village)では、マパリが「生きるための道具」から「冬の旅の体験」へと役割を移しつつあるとされています。
同じ乗り物でも、目的が変わると見える風景も変わります。かつては目的地に着くことが最優先だった移動が、いまは揺れや速度、雪原の静けさそのものが体験の中心になっている——この変化は、冬の暮らしの知恵が別の形で残っていく一例とも言えそうです。
ひとことメモ:なぜ「いま」マパリが気になるのか
2026年2月のいま、世界の冬旅は「映える」だけでなく、土地の歴史や暮らしに触れる体験が選ばれる傾向もあります。マパリの話は、移動手段の進化とは別の軸で、地域の記憶が体験として受け継がれることをそっと示しています。
Reference(s):
cgtn.com








