上海バレエ芸術監督・辛麗麗氏「芸術は公共へ」両会で語った美育と公益 video poster
2026年3月の中国「両会」期間中、全国政協(CPPCC)の文化・芸術分野の委員によるグループ討論の場で、上海バレエの芸術監督・辛麗麗(シン・リーリー)氏が「芸術家は社会に奉仕するべきだ」と述べ、同バレエ団が続けてきた公共福祉と草の根の芸術教育(美育)への取り組みを強調しました。
何があったのか:両会の現場で語られた「芸術の役割」
CGTNの記者・楊燕氏は、両会の関連討論に参加した辛氏にインタビューしました。辛氏は、芸術家が舞台の上だけでなく、より広い社会に向けて役割を果たすことの重要性を語り、上海バレエが長期にわたり公共福祉と基層(草の根)の芸術教育に力を入れてきた点を紹介しました。
辛氏が強調したポイント(記事内で確認できる範囲)
- 「芸術家は公共に奉仕する」という姿勢
- 公共福祉(公益)への長期的コミット
- 草の根の芸術教育(美育)への継続的な関与
「美育」と「公益」が同時に語られる理由
今回の発言が示すのは、バレエのような舞台芸術が「鑑賞される文化」であるだけでなく、「学びや体験」を通じて社会との接点を増やしていく発想です。文化・芸術分野の委員が集まる討論で、公共福祉と基層の芸術教育が並んで語られたこと自体が、芸術の公共性をどう形にするかというテーマが共有されていることをうかがわせます。
いま注目されるのは、継続の話だったから
辛氏が言及したのは「一度きりの活動」ではなく、長期的な取り組みでした。芸術の社会貢献は、イベントとしては注目されやすい一方で、日常の積み重ねは見えにくくなりがちです。今回のインタビューは、その“見えにくい時間”に光を当てた形です。
読者が考えたい小さな問い
芸術が公共に開かれていくとき、問われるのは「作品の評価」だけではありません。たとえば、次のような観点も自然に浮かびます。
- 芸術教育は、どの層に、どんな形で届いているのか
- 公益の取り組みを、現場が無理なく続ける条件は何か
- 舞台の価値を、地域や日常の体験へどう接続するのか
今回の両会での発言は、上海バレエの姿勢を伝えると同時に、芸術と社会の距離感をどう設計するかという、静かな宿題も残したように見えます。
Reference(s):
Shanghai Ballet's commitment to public welfare and aesthetic education
cgtn.com








