シンガポール公的部門の炭素排出が0.2%減 2023年度GreenGov.SG報告
シンガポールの公的部門が2023年度に排出した温室効果ガスが、前年度比0.2%減の360万トン(二酸化炭素換算)となったことが、持続可能性・環境省のGreenGov.SG報告書で明らかになりました。ごく小さな減少幅ですが、政府部門の脱炭素の動きを知るうえで注目すべき数字です。
- 公的部門の2023年度排出量は360万トン(二酸化炭素換算)
- 前年度比0.2%減と、わずかながら減少
- 持続可能性・環境省のGreenGov.SG報告書が環境パフォーマンスを公表
2023年度の排出量は360万トン
報告書によると、シンガポールの公的部門が2023年度(2023年4月1日から翌年3月31日まで)に排出した温室効果ガスは、二酸化炭素換算で360万トンでした。これは2022年度と比べて0.2%の減少にとどまったものの、排出量が増加に転じるのを抑えた形ともいえます。
GreenGov.SG報告書とは
GreenGov.SG報告書は、シンガポールの持続可能性・環境省が公的部門の環境面での取り組みや成果をまとめたものです。今回の報告書では、2023年度の環境の持続可能性に関するパフォーマンスが詳細に示されています。
なぜ0.2%減がニュースになるのか
0.2%という数字だけを見ると、小さすぎて意味がないようにも感じられるかもしれません。しかし、一般に、公的部門はオフィスビルや学校、病院など多くの施設やサービスを抱えており、その排出量は国全体の脱炭素の方向性を左右しやすい存在です。ほんのわずかでも排出量が確実に減っていることは、長期的な気候対策の土台づくりとして重要だといえます。
公的部門が示す見本の役割
各国で排出削減を進めるうえで、政府機関や公的部門が率先して省エネや再生可能エネルギーの導入に取り組むことは、民間企業や市民へのメッセージにもなります。シンガポールの公的部門が排出量を抑えることができれば、他のセクターにも波及効果をもたらす可能性があります。
今後の注目ポイント
- 今後の報告書で、減少傾向が続くかどうか
- 公的部門の排出削減が、どの程度のペースで進むのか
- 公共サービスの質を維持しつつ、どこまで省エネや効率化が図られるのか
温室効果ガスの削減は、一度に劇的な変化が起こることは少なく、多くの場合はこうした小さな数字の積み重ねから進んでいきます。シンガポールの公的部門による今回の0.2%減という結果を、アジア地域や日本の行政機関の取り組みを考えるヒントとして捉えることもできそうです。
Reference(s):
cgtn.com








