インドネシア・レウォトビ山が再噴火 大気汚染悪化で約1万2千人避難
インドネシア東ヌサトラ州のレウォトビ山が、11月から続く活動の中で再び噴火しました。噴煙は高度約3キロに達し、大気汚染が悪化、約1万2000人が避難生活を続けています。
インドネシア・レウォトビ山で再び噴火
インドネシアの東ヌサトラ州にあるレウォトビ山で、現地時間の水曜日、再び噴火が発生しました。火山灰と噴出物が噴き上がり、厚い灰色の噴煙柱は火口からおよそ3キロの高さまで達し、西側と南西側へ流れたとされています。
インドネシアの火山地質災害対策当局によると、航空機向け火山情報は、上から2番目に高い警戒度であるオレンジレベルに引き下げられましたが、火山周辺の上空では依然として厳しい制限が続いています。火山の周囲では、高度5キロ未満での飛行が禁止されており、航空路の安全確保が優先されています。
大気汚染と健康被害 マスク配布で対応
州の防災当局の幹部リチャード・フェルト氏によると、レウォトビ山では11月4日以降、噴火が続いており、その影響で地域の大気質が悪化しています。火山灰や噴出物自体は、今のところ住民や避難者の居住エリアには直接届いていないものの、空気環境の悪化により、すでに一部の住民に呼吸器系の症状が出ているといいます。
当局はあらかじめ状況の悪化を想定し、住民や避難者にマスクを配布して着用を勧めています。屋外での活動時間をできるだけ短くし、特に子どもや高齢者、持病のある人はマスクを常に着用するよう呼びかけています。
約1万2000人が避難 避難所に物資と医療体制
火山活動の長期化を受けて、周辺ではおよそ1万2000人が避難生活を送っています。避難センターには、食料や生活必需品などの物資に加え、健康被害に対応するための医療拠点が設けられています。
当局は、避難者が長期の生活を強いられても安全と健康を守れるよう、物資の補給と医療支援の継続を重視しています。大気汚染の程度を見極めながら、必要に応じて健康診断や相談も行われているとされています。
雨季に懸念される土石流 高リスク地域は立ち入り自粛を要請
レウォトビ山周辺では、降雨に伴う溶岩流や土石流への警戒も高まっています。特に大雨が降った際には、火山灰や噴出物が水と混ざり合い、斜面を一気に流れ下る危険性が指摘されています。
当局は、土石流の危険が高いエリアを複数指定し、住民に対してこれらの地域に近づかないよう注意を呼びかけています。河川沿いや斜面の下部など、リスクの高い場所には不要不急で立ち入らないことが求められています。
127の活火山の一つとして続く試練
標高1584メートルのレウォトビ山は、インドネシアにある127の活火山の一つです。今回の一連の噴火は、火山の麓で暮らす人々が、日常的に自然災害のリスクと向き合っている現実を改めて浮き彫りにしています。
大気汚染への備えとしてのマスク配布、早めの避難と避難所の整備、そして土石流など二次災害への警戒といった一連の対策は、今後の火山災害への教訓にもなり得ます。レウォトビ山の噴火の行方とともに、現地での支援体制や住民の生活再建がどのように進むのかが注目されます。
- 住民や避難者へのマスク配布による健康被害の軽減
- 避難所への物資供給と医療拠点の設置
- 土石流の高リスク地域の指定と立ち入り自粛の呼びかけ
火山活動が続く中でも、こうした取り組みがどこまで被害を抑えられるのか、国際社会からも関心が集まっています。
Reference(s):
cgtn.com








