インドネシア・ジャワ島で土砂災害と鉄砲水 少なくとも10人死亡
インドネシアのジャワ島西部で豪雨により土砂崩れと鉄砲水が発生し、少なくとも10人が死亡、2人が行方不明になっています。数日続く大雨で川が氾濫し、山あいの村々が一気にのみ込まれました。
何が起きたのか
インドネシアの救助隊は8日、ジャワ島の丘陵地帯の村々を襲った鉄砲水や土砂崩れで流されたり、泥や岩石の下に埋まったりした人の遺体10体を収容したと明らかにしました。現時点で2人がなお行方不明とされています。
西ジャワ州スカブミ県の救助指揮所を率いるユディ・ハリヤント中佐によりますと、先週からの豪雨で川が堤防を越え、土砂や岩、倒木が山間の集落に押し寄せました。スカブミ県では170を超える村が被害を受けたということです。
172の村が被災、3,000人以上が避難
ハリヤント中佐によると、土砂崩れや鉄砲水、強風により172の村が深刻な被害を受け、3,000人を超える住民が政府の設けた一時避難所に身を寄せています。
当局は、極端な天候が続いているとして、さらに約1,000人に避難を呼びかけ、400棟を超える住宅が新たな土砂災害などの危険にさらされていると警告しています。避難生活が長引けば、生活の再建にも時間がかかることが懸念されます。
山あいの集落を襲った土砂崩れ
被害が集中したのは、山の斜面に沿って家々が建ち並ぶ丘陵地帯の村々です。豪雨で地盤が緩み、土や岩が一気に崩れ落ちたとみられています。
鉄砲水は、短時間の激しい雨によって一気に川の水位が上がり、濁流となって下流の集落を襲う現象です。逃げる時間がほとんどないため、被害が大きくなりやすいとされています。
現地の救助活動と今後のリスク
スカブミ県では、行方不明となっている2人の捜索が続けられており、救助チームは泥やがれきが積み重なったエリアの確認を進めています。道路や橋が傷んだ地域もあり、救援活動や物資の運搬に影響が出ているとみられます。
当局は、今後も強い雨が予想される場合には、さらなる土砂崩れや追加の鉄砲水が発生するおそれがあるとして、住民に警戒を呼びかけています。夜間の豪雨時には特に、川の近くや斜面の下にある住宅から早めに避難するよう訴えています。
極端な雨とどう向き合うか――日本への示唆
今回のインドネシアの土砂災害・鉄砲水のニュースは、日本に住む私たちにとっても他人事ではありません。世界各地で短時間に集中する豪雨が報じられるなか、日本でも毎年のように川の氾濫や土砂災害が発生しています。
遠く離れたジャワ島の出来事は、「極端な雨」がもはや特別なものではなくなりつつある現実を、あらためて突きつけています。被害の大きさだけでなく、事前の備えがどこまで機能したのかという視点も重要です。
私たちができる備え
インドネシアでの災害をきっかけに、日本にいる私たちも次のようなポイントを見直すことができます。
- 自宅や職場の周辺に、洪水・土砂災害のリスクがあるかをハザードマップなどで確認する
- 大雨の予報・警報が出たときに、どこへ・どのルートで避難するかを家族や同僚と共有しておく
- SNSに流れる映像や噂だけで判断せず、自治体や気象当局などの公式情報を優先して確認する
「自分の地域では大きな災害は起きないだろう」という思い込みを捨て、日常の延長線上でできる準備を少しずつ重ねていくことが重要です。
ニュースから考える一歩を
ジャワ島西部の被災地では、行方不明者の捜索と被害状況の確認が続いています。被害の全容が明らかになるまでには時間がかかる見通しで、住民の生活再建には長期的な支援が必要になりそうです。
海外の災害ニュースは、ともすると「遠い国の出来事」として流れてしまいがちです。しかし、地形や気候は違っていても、「突然の豪雨が日常を一変させる」という意味では、日本も同じリスクを抱えています。今回のインドネシア・ジャワ島の土砂災害を、自分の地域の備えを見直すきっかけとして捉えてみることが大切ではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com







