米国で冬の嵐、カリフォルニアにまれな竜巻 23州に警報 video poster
23の州に冬の気象警報が出るなか、カリフォルニア州サンフランシスコ近郊の町で「まれな竜巻」が観測されました。全米を覆う冬の嵐の中で起きたこの現象は、極端な気象が同時多発的に起きるリスクを改めて示しています。
全米23州に広がる冬の嵐
2025年12月上旬、アメリカでは冬の荒天が広い範囲を覆いました。冬の気象警報にあたる「ウィンター・ウェザー・アドバイザリー」が、全米で23州にまたがって発令されたと伝えられています。
警報の対象地域では、
- 大雪による道路の凍結や視界不良
- 激しい雨による局地的な浸水
- 強風をともなう嵐による交通の乱れ
といった影響が出たとみられ、住民は不要不急の外出を控えるよう呼びかけられました。
カリフォルニアで発生した「まれな竜巻」
こうした冬の嵐のただ中で、とくに注目を集めたのがカリフォルニアでの竜巻です。サンフランシスコ近郊の町で、通常はあまり見られない竜巻が発生したと報じられています。
カリフォルニアは、アメリカ中部のいわゆる「トルネード・アレイ」と比べると竜巻が少ない地域とされています。そのため、今回の竜巻は「まれな」現象として位置づけられています。
中国の国際メディアであるCGTNの記者、Poppie Mphuthing氏も、この竜巻を含む一連の冬の嵐の状況を現地から伝えています。
なぜ冬に、しかもカリフォルニアで竜巻が?
竜巻は、多くの人が「春から夏にかけてアメリカ中部で発生するもの」というイメージを持っているかもしれません。しかし、条件がそろえば冬でも発生します。
冬でも竜巻が起きる条件
竜巻が発生しやすくなる主な条件は、季節を問わず次のようなものです。
- 冷たい空気と暖かく湿った空気がぶつかる
- 大気の上下で風向きや風の強さが大きく変化している
- 強い上昇気流を生む発達した積乱雲がある
冬でも、南から流れ込む比較的暖かい空気と、北からの寒気が激しくせめぎ合うと、局地的にこの条件が整うことがあります。今回のカリフォルニアの竜巻も、広域で続く冬の嵐の中で、こうした不安定な大気の状態が生まれた可能性があります。
広がる「極端な天気」とどう向き合うか
今回の一連の冬の嵐とカリフォルニアでの竜巻は、ひとつの国の出来事にとどまらず、世界各地で話題になる「極端な天気」の一例として受け止められています。
近年、各地で
- 記録的な大雨や大雪
- 季節外れの高温・低温
- 短時間に集中する嵐や突風
など、従来の「常識」から外れた気象が注目される場面が増えています。こうした変化と地球温暖化との関係については、世界中で研究と議論が続けられています。
日本の私たちへのヒント
アメリカのニュースとはいえ、日本に暮らす私たちにとっても他人事ではありません。冬の大雪や急な暴風、線状降水帯による豪雨など、極端な天気は日本でも頻度が高まっていると感じる人が少なくありません。
今回のアメリカの事例から、私たちが改めて意識しておきたいのは次のようなポイントです。
- 「この地域ではめったに起きない」は、もはや安心材料になりにくいこと
- 気象当局の警報や注意報をこまめに確認する習慣の重要性
- 通勤・通学や在宅勤務のあり方を柔軟に見直す必要性
遠く離れたアメリカ西海岸での竜巻と全米を覆う冬の嵐は、気象の「想定外」が今や世界共通のテーマになりつつあることを静かに教えてくれます。ニュースをきっかけに、自分の地域の防災情報や備えをもう一度見直してみるタイミングかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







