バヌアツでM7.3の地震 首都ポートビラ麻痺と中国人犠牲者
南太平洋の国バヌアツでマグニチュード7.3の地震が発生し、首都ポートビラを中心に生活基盤が大きく揺らいでいます。少なくとも14人が死亡し、数百人がけがをしたと伝えられるなか、中国人も犠牲になっていることが分かりました。
首都ポートビラを直撃したM7.3地震
地震は現地時間の火曜日、南太平洋の国バヌアツを襲いました。震源に近い首都ポートビラでは強い揺れに見舞われ、多くの建物やインフラが被害を受けたとみられています。
この地震により、少なくとも14人が死亡し、数百人が負傷しました。人的被害の全容はまだ明らかではなく、被害の規模は今後さらに大きくなる可能性もあります。
スーパーは全店休業 わずかな店舗が「最後の買い物先」に
現地からの情報によると、バヌアツのすべてのスーパーマーケットが営業を停止している一方で、ごく少数の中国系の店舗だけが営業を続け、水やビスケットを販売しています。食料や飲料水の入手先が限られるなか、これらの店舗が住民にとって重要なライフラインになっている様子がうかがえます。
物流が止まると、被災地では「どこで何が買えるか」という情報そのものが生存に直結します。大規模チェーンが機能しない中で、地域に根ざした小規模な店が細く長く営業を続ける構図は、災害時の脆弱性と同時に、地域コミュニティの底力も浮き彫りにしています。
水道は徐々に回復 電気は中心部のみ
水道については徐々に復旧が進んでいるとされていますが、電力インフラは依然として脆弱なままです。電気はポートビラの中心部でのみ復旧しており、多くの地域では停電が続いていると報じられています。
水と電気のどちらが欠けても、日常生活は成り立ちません。特にけが人や高齢者、病気を抱える人にとって、清潔な水と安定した電力は命に直結する資源です。今後、どこまで早くインフラを立て直せるかが、被災地の回復スピードを左右しそうです。
中国人2人を含む14人が死亡 在バヌアツ中国大使が明らかに
今回の地震では、国籍を問わず多くの人が被害を受けています。水曜日には、在バヌアツ中国大使の李明剛(Li Minggang)氏が、中国メディアのChina Media Groupに対し、死亡した14人のうち2人が中国人であることを明らかにしました。
海外で暮らす人や短期滞在者にとって、突然の災害は情報不足と不安をいっそう増幅させます。大使館や領事館が、犠牲者や負傷者の情報を確認し、関係者に伝える役割を担っていることも、今回のニュースから改めて意識させられます。
がれきの下に取り残された人の救助が続く
現地政府は、いまもがれきの下に取り残されている人の救出活動を続けています。地震からすでに数日が経過しているものの、時間との戦いは続いており、一人でも多くの命を救おうとする動きが続いています。
大規模な地震の後には、余震や二次災害のリスクがつきものです。救助にあたる人たちの安全を確保しつつ活動を続けることは容易ではありませんが、住民の期待はこの救助活動に託されています。
遠い南太平洋の地震を、日本からどう受け止めるか
日本から見れば、バヌアツは地理的にも心理的にも「遠い」存在かもしれません。しかし、地震という自然現象そのものは、日本にとっても決して他人事ではありません。インフラが脆弱な状況で大きな揺れに見舞われると、生活がどれほど一気に崩れてしまうのか──今回のニュースは、その現実を静かに突きつけています。
日本で暮らす私たちにとっても、次のような問いを投げかける出来事と言えるでしょう。
- 自分や家族が海外滞在中に災害に遭ったとき、情報や連絡手段をどう確保するか。
- 最寄りの大使館・領事館の連絡先を把握しているか。
- 水と電気が途絶えたとき、どのくらい自力でしのげる備えがあるか。
南太平洋で起きた一つの地震のニュースは、国内の防災や海外渡航時のリスク管理を見直すきっかけにもなり得ます。被災した人々の安全と、一日も早い生活再建を願いつつ、日本からできる学びと備えを静かに積み重ねていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








