米国で1世紀ぶりの大寒波か 最大2億3500万人に影響
米国で、メキシコ湾岸からニューイングランド、五大湖、中西部にかけて最大2億3500万人が影響を受けるおそれのある極めてまれな雪と氷の嵐が予測されています。停電や交通まひが広範囲で起きる可能性があり、現地当局や専門家が警戒を呼びかけています。
何が起きているのか
米国の気象専門家によると、現地時間の月曜日、強い雪と氷の嵐を伴う冬の嵐が、メキシコ湾岸からニューイングランド、五大湖、中西部にかけて広い範囲を襲う見通しだと警告が出されました。
この冬の嵐は、強い降雪と氷雨、氷をともなう風が重なることで、電線や道路、航空機の運航などに深刻な影響を与える可能性があるとされています。
影響が懸念される地域
今回リスクが指摘されているのは、米国南部のメキシコ湾岸から北東部のニューイングランド地方、内陸の五大湖周辺や中西部にまたがる広大なエリアです。推計で最大2億3500万人が何らかの影響を受ける可能性があるとされています。
具体的には、次のような影響が懸念されています。
- 大規模な停電や電力インフラの障害
- 高速道路や都市部の道路の凍結による通行止めや渋滞
- 空港での欠航・遅延、鉄道やバスのダイヤの乱れ
- 通勤・通学や物流の停滞に伴う経済活動への影響
メキシコ湾岸では100年に一度級の可能性
特に、通常は比較的温暖な西部・北部メキシコ湾岸の一部では、この嵐が過去100年以上で最大規模の雪と氷の嵐となる可能性があると伝えられています。
米国の天気情報サイトであるアキュウェザーは、この地域にとって今回の嵐は数十年にわたって人々の記憶に残る出来事になる可能性があると指摘しています。それだけ、現地の生活やインフラにとって例外的な事態だということです。
なぜ停電や交通まひが起きやすいのか
一般に、雪と氷の嵐は、単に寒くなるだけではなく、生活の基盤を支えるインフラに直接ダメージを与える点が大きなリスクになります。
- 氷が電線や樹木に付着することで、重さに耐えきれず倒壊や断線が発生し、停電が長期化する可能性がある
- 路面が厚い氷で覆われるアイスストーム状態になると、タイヤがほとんど利かず、少しの勾配でも車両が制御不能になり事故や立ち往生が多発する
- 航空機の翼や滑走路に氷が付着すると、安全な離着陸が難しくなり、多くの便で欠航や遅延が発生しやすくなる
今回のように人口密度の高い地域を広く覆う場合、復旧作業にも時間がかかり、数日単位で日常生活が制限されるおそれがあります。
現地で求められる備え
こうした状況が予測されるなか、影響が想定される地域の住民には、次のような基本的な備えが重要になります。
- 不要不急の外出や長距離移動を控え、天気予報や最新の警報情報をこまめに確認する
- 停電に備えて、モバイルバッテリーや懐中電灯、飲料水、保存できる食料などを数日分用意しておく
- 自宅や職場で、暖房が使えない状況を想定し、毛布や防寒着などを確保しておく
- テレワークやオンライン授業など、移動を減らす選択肢がないか事前に確認しておく
日本に住む私たちにとっても、大規模な気象災害をめぐる海外のニュースは、自分たちの備えを見直すきっかけになります。
世界のニュースから何を読み取るか
今回の米国の冬の嵐は、一見すると遠い国の出来事に思えるかもしれません。しかし、エネルギーや物流の混乱は、世界経済や国際マーケットを通じて、日本を含む他地域にも波及することがあります。
同時に、めったに起きないと見なされてきた現象が、日常生活や都市インフラを揺さぶるリスクとして浮かび上がっていることも、私たちが意識しておきたいポイントです。大きなニュースを自分ごととして捉え、日々の暮らしや働き方、災害への備えを考え直すきっかけにしていきたいところです。
Reference(s):
Up to 235 million Americans under risk of rare snow, ice storm
cgtn.com








