世界水の日2025:氷河保全と水不足の国際ニュース video poster
毎年3月22日に行われる国連の国際デー「世界水の日」。2025年のテーマは「氷河の保全」です。遠く離れた山岳地帯の話に聞こえますが、実は世界の約20億人の飲み水と深く関わっています。
世界水の日とは
世界水の日は、持続可能な淡水資源の管理を呼びかけるために設けられた国連の記念日です。各国や地域が、水の使い方や水不足のリスクについて考え、行動を見直すきっかけとすることを目的としています。
毎年テーマが設定され、水資源をめぐる課題の中から一つに焦点が当てられます。今年2025年は、地球の「天然の貯水池」ともいえる氷河が主役になりました。
2025年テーマ「氷河の保全」とは
氷河は、高山や極地に広がる巨大な氷のかたまりで、時間をかけてゆっくりと溶けることで、川や地下水として多くの人々に淡水を届けています。氷河は、世界でおよそ20億人の人々にきれいな水を届ける源となっています。
氷河の保全が重要とされる理由には、次のようなものがあります。
- 氷河が溶ける水が、川や湖、地下水として生活用水や農業用水を支えている
- 氷河の急激な縮小は、水不足や洪水リスクなど、地域社会への影響を大きくする
- 氷河の変化は、気候変動の進行を示す「警告灯」の役割も果たしている
気候変動と水不足のつながり
氷河の保全は、気候変動対策と切り離して考えることはできません。地球の平均気温が上昇すると、氷河は急速に溶けて一時的に水量が増える一方で、長期的には氷そのものが失われ、将来の水の供給源が細っていきます。
さらに、降雨パターンの変化や干ばつの増加により、水が「多すぎる場所」と「足りない場所」の格差が拡大しつつあります。水害と水不足が同時に進むという、複雑な現実が世界各地で指摘されています。
水不足は先進地域も例外ではない
水不足というと、まずはインフラが整っていない地域を思い浮かべるかもしれません。しかし、専門家が指摘するように、最も発展した地域であっても水の危機とは無縁ではありません。
国際メディアCGTNのエディズ・ティヤンサン記者は、米国カリフォルニアから、水資源の持続可能な管理の重要性について伝えています。人口が多く経済活動が活発な地域ほど、気候変動の影響や需要の増加によって、水の安定供給が大きな課題となり得ます。
私たちが日常でできるアクション
では、国際ニュースとしての世界水の日を知るだけでなく、私たちは何を変えられるのでしょうか。家庭や職場レベルでできることは意外と多くあります。
- 水の「見える化」をする:シャワーや洗濯、食器洗いなど、どこでどれくらい水を使っているかを意識するところから始める。
- 無駄を減らす:歯みがき中に水を出しっぱなしにしない、食材を使い切ることで食料生産に伴う水の無駄を減らすなど、小さな習慣を見直す。
- 気候変動対策につながる選択をする:省エネや公共交通の利用、環境配慮型の商品を選ぶことは、間接的に氷河保全や水資源の保護にもつながる。
- 情報をシェアする:世界水の日や水不足の問題について、SNSや日常の会話で話題にし、関心の輪を広げる。
これからの世界水の日に向けて
2025年も終わりに近づく中、次の世界水の日までにはまだ時間があります。この数カ月で、私たち一人ひとりがどんな行動を積み重ねられるかが、将来の水の安全保障に静かに影響していきます。
地球規模の課題である水資源と気候変動。そのニュースを「遠い世界の話」として読み流すのか、それとも自分の生活とつなげて考えてみるのか。その小さな意識の差が、次の世代が安心して水を使えるかどうかを左右していくのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








