米カロライナ山間部で山火事拡大 避難地域さらに拡大
米カロライナ山間部で山火事拡大 住民避難がさらに拡大
アメリカ南東部のノースカロライナ州とサウスカロライナ州の山間部で山火事が広がり、すでに数百人規模とされる避難に加えて、新たな住民にも自宅からの退避が呼びかけられています。乾燥と強風という、今週の厳しい天候予報が事態を一段と深刻にしています。
どこで何が起きているのか
山火事はブルーリッジ山地一帯で発生しており、少なくとも半ダース(6件前後)の大規模な火災が同時進行で燃え続けているとされています。山の緑が灰色の煙に覆われ、景観は一変。煙はサウスカロライナ州のグリーンビルなど周辺都市にも広がり、空気の質の悪化が懸念されています。
避難の拡大と現地の状況
現地ではこれまでに数百人が自宅を離れることを余儀なくされており、火の勢いが強まるおそれがある地域では、新たに避難が要請されています。詳細な人数は明らかにされていませんが、当局が避難対象を段階的に広げている状況です。
- 山間部の住民の一部に避難要請
- すでに数百人規模が自宅から退避
- 煙が広範囲に流入し、都市部でも影響が生じ始めている
住民には、最新の避難情報や気象情報を確認し、早めの行動を取るよう呼びかけられています。
倒木が「燃料」と「障害」に 二重の打撃
今回の山火事を複雑にしているのが、今年9月にこの地域を襲ったハリケーン「ヘレネ」の影響です。ハリケーンによって何百万本もの樹木が倒れ、山林一帯に大量の倒木が残されたままとなっています。
この倒木が現在、次のような形で山火事を悪化させています。
- 乾燥した倒木がよく燃える「燃料」となり、火勢を強めている
- 倒木が林道や山道をふさぎ、消防隊が現場へ入るルートを妨げている
- 火の進行を食い止めるための防火帯(燃料を取り除いた帯状のエリア)づくりを難しくしている
つまり、9月のハリケーン被害が、数カ月を経て別の形の災害リスクとして表面化している構図です。
乾燥と強風の予報 今後の見通し
現地の天気予報によると、今週は雨があまり期待できず、乾燥しさらに風が強まる見通しです。こうした条件は山火事にとって最も望ましくない組み合わせで、火の拡大や新たな出火のリスクを高めます。
当局は、状況が改善するまでには時間がかかる可能性があるとみて、住民に対しては以下のような点を呼びかけていると考えられます。
- 避難指示・勧告が出た場合は速やかに行動すること
- 不要不急の山間部への立ち入りを控えること
- 煙が流れ込む地域では、屋外活動や運動を控えること
特に高齢者や呼吸器に不安のある人にとっては、煙による健康影響が大きな懸念材料となりえます。
日本とどう関係するニュースなのか
今回のアメリカ南東部の山火事は、日本から見れば遠い地域の出来事です。しかし、9月のハリケーン被害から12月の山火事へとつながる「災害の連鎖」は、日本にとっても無関係とは言えません。
日本でも、台風や豪雨で倒木や土砂が増えたあと、土砂災害や二次的な災害リスクが高まるケースがあります。ひとつの自然災害が終わっても、そこでリスクが完全に消えるわけではない、という点は共通しています。
今回の事例は、次のような問いを私たちに投げかけているように見えます。
- 大規模な気象災害のあとの森林やインフラを、どう管理していくのか
- 倒木やがれきを「リスク」として放置するのではなく、早期にどう処理・活用していくのか
- 避難情報を住民にどうわかりやすく届け、行動につなげるのか
遠くの国の国際ニュースを追うことは、日本の災害対策や地域づくりを考えるヒントにもなります。カロライナ州の山火事の推移と、その後の復旧・防災の議論は、今後も注目しておきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








